幸せが具現化したような商品
by 児嶋佐織
こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。
最近、演奏で遠出する機会が増えてきました。いつも秋はこんなだったなあ……と、うきうき旅の支度をしたりしています。
先週末は、広島で演奏でした。行き帰りとも快適なバス移動。
バスに楽器を載せるときはスーツケースに入れるのですが、なんせ3年以上ぶりに引っ張り出してきたので、
持ち上げたら、ハンドルが割れてしまいました。
「??まあこういうこともあるわね。なにしろ3年以上ぶりだし」と、たいして気にせず荷造りをするこじま。
翌朝、駅に向かって軽快にスーツケースを押して歩きます。ところが、途端にがりがりとひっかかって、なかなか進まない。「??うちの近所、こんなに道悪かったっけ……まあ3年以上ぶりだし」とちょっと不安になりながら歩くこじま。
大阪駅に着きました。つるつるの駅構内の床さえ、キャスターが細い溝につかまって進みません。だんだん増えてきた乗客に押されながら「??スーツケースってもっと快適に運べたような……でも3年以上ぶりだし」と焦ってバス乗り場に向かうこじま。
乗り場について、スーツケースをひっくり返してみたら、
がーん。
キャスターが加水分解でぼろぼろになっています。
広島に着いた頃には、4つのキャスター全部が崩壊していて、「時間があるから宮島まで足をのばして、焼きたてのあなごちくわ食べようかな……」と夢見ていたのに。これではどこにも行けません。
しかし。どこにも行けないなら、駅周辺でちくわハントです。さっそく駅前のゆめマート二葉の里
に、よろよろとスーツケースを押しながら向かいます。
ここは昨年のデイリーちくわでご紹介した、
まさしくねりものの桃源郷なのです。
昨年とほとんど変わらない、豊富な品揃え。全部は連れて帰れない切なさを堪えながら選んだ、充実のラインナップです。
今回お初は〈紀文 もち巻〉。あまたのちくわを差し置いてメンバー入りしたこちら、このサイズの揚げかまぼこにおもちが入ってるなんて、幸せが具現化したような商品ですよね……!明日はこれとあご野焼きで、おでんにしようかなあ、などと考えてにやにやしています。
しかしこの量のちくわたち、今週あと2回もライブがあって家にいないのに、いつ食べるんですか、こじまさん……?