ちくわも適材適所

by 児嶋佐織

こんにちは。テルミン奏者の児嶋佐織です。

よなよなちくわの面影を追いかけて、インターネッツの海を彷徨うのですが、たまーに「ちくわには大量の添加物が!」とかいうブログを見つけたりします。

はてさて。
そもそも、「添加物」とはなんでしょう。
厚生労働省のホームページには、

『食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。』

とあります。
おとうふのにがりとか、こんにゃくの消石灰、ゼリーのゼラチン、みんな添加物ですね。
そしてちくわによく使用されている添加物といえば、でんぷん、そしてソルビトール(ソルビット)。
でんぷんは前回登場した「お安いちくわ」によく使われていますが、これはでんぷんが、吸水性に富み、弾力を増す効果があるからなんですね。魚のすりみととても相性がいいのです。

お安いちくわの場合

でんぷんはすりみから出る水分を吸って糊化し、またすりみのほうは余分な水分を排出することで、弾力を増します。もちつもたれつのベストカップルって感じですね。

そしてもうひとつ、ソルビトール(ソルビット)ですが、これは一般的に甘味料として広く使われています。
そして、ソルビトールには(というか砂糖にも)保水力があるので、すりみの水分を保持し、冷凍による品質の劣化を防ぐ働きもあります。うーん、それならこじまにもぜひ添加したい……。
こちらも、比較的お安いちくわに使用されている印象です。ちょっとお高いちくわは、みりん使用のものがほとんど。

ちょっとお高いちくわの場合

ちなみにこじまのよく行くスーパーで、ちくわ11銘柄のうち、ソルビトールを使用していたのは2銘柄でした。
それにしても小規模なスーパーにちくわ11銘柄とは。なにわすごいな……。

ちくわに理解のあるスーパーに感謝しつつ、きょうのちくわ。

きょうのちくわ:お安いほうのちくわで豚汁

さむくなったらやっぱりこれ。豚汁です。
ちくわが入ると、お出汁が出て味がまとまるし、食べ応えもあるし、いうことなしです。
そしてここで活躍するのは、忘れてはなりません、お安いほうのちくわです。ちくわも適材適所で、さらによいしごとをします。