【P探】プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。

今年(2024年)も残りわずかですね…って書き出してはみたものの…
年が明けてから読んでくださっている方とか、
公開から何カ月…どころか、何年もあとに何かのきっかけでたまたま読んでくださっている方とかもいらっしゃるでしょうし、そんなケースのほうが多いような気もします。
だけど………と、ここで深呼吸して、キッパリと申し上げます!!
それは僕も深く考えませんので、お読みになる方もそこは適当によろしくお願いします……かなりキッパリ感は希薄な気もしますけど、それはさておき!

年末ということで、今年を振り返るプレスリリースからいってみます。

飲食店が選ぶ2024年のニュース1位は「円安・物価高騰」~飲食店の38%はコロナ前の売上を超えるも、物価高による影響大~

「飲食店ドットコム」などを運営する「シンクロ・フード」(東京都渋谷区)が「飲食店ドットコム」の会員(飲食店経営・運営者)を対象にアンケート調査を実施したところ…
2024年の最も印象に残ったニュースは…
「円安・物価高騰」(40.1%)が一番多く、
続いて「令和の米騒動」(26.9%)、「過去最大の最低賃金アップ」(13.8%)となったそうです。

「円安・物価高騰」と回答した理由は…
「値上げが仕入れ原価の高騰に追いつかない」とか「過去ここまで日々価格値上げの案内が来たことがなかった」とか…
この“声”が悲鳴のように聞こえるのは僕だけですか?

実際、消費者の立場からしてもスーパーのレジで請求される金額がこれまでの経験による感覚的な想定よりもけっこう高くて、思わずレシートをチェックしたことが何回もあります。

それから…
開店から6年以上の飲食店を経営している方に直近6年間で売り上げが最もよかった年を聞いたところ…
トップは「2019年」(38.8%)。
次いで「2024年」(38.1%)という結果でした。

直近6年間で売上が最もよかった年は?(N=260)

直近6年間で売上が最もよかった年は?(N=260)

コロナ禍の前の売り上げを回復しているところが増えてきて状況が反映されてようですが、物価や人件費の上昇を考えれば、当然といえそうです。

それより2024年になってまだコロナ前の「2019年」の売り上げがもっとも良かったという実態はどうなんでしょうね、う~ん。

悩めばキリがないし、「責任者出てこい!」って人生幸朗師匠のように怒鳴ってみても、街の中なら警察に通報されたうえ、スマホで動画を撮られてSNSでアップロードされそうやし…。

なすすべがない。
人生幸朗師匠との「人生」つながりみたいな感じで、鶴田浩二さん(1924~87年)の「傷だらけの人生」でも歌いたくなります。
1970年に発表された、この歌は「バカボンのパパ」の愛唱歌でもあります。
権利の都合上、ここには歌詞を掲載できませんが、この曲のヒットを受けて1971年に鶴田さん主演で映画も製作されました。

それにしても「傷だらけの人生」という曲、ヒットした当時と日本の情況は様変わりしていますけど、今の時代にも、ものすごく響くように思うのですが、いかがでしょうか?

機会があれば、聴いてみてください。

ちなみに、鶴田さんって今年(2024年)が生誕100年。

62歳で亡くなってるのですね。
今の僕と同い年…う~ん。
申し訳ない気分になります。

ため息をついてコホっと小さな咳をしつつ「こんなときは温かいものでも食べてホッこりしたいな」って唐突に思ったらアタマに真っ先に浮かんだのが「おでん」。

関西では「関東炊き(かんとだき)」ともいう冬の定番の味覚ですね。
そんなことで見つけたのがこんなプレスリリース↓

【みんなのランキング】人気の「おでん」を発表!No.1は大根に決定

この結果については、異論がある方もいらっしゃるでしょう。
「1位にそれはないで!」とか
「関東炊きの具はみんな平等や!!ランクづけするなんて」とか
「いや、チクワブはどうしたんだよ?」とか…
言いたいことがあるのはわかります。
だいたい、おでんの界隈は誰もが自分の意見を主張するハードルが低いような気がします。

「おでんの玉子に塩をどうしても少しだけかけたいというヤツがおるけど、あれは邪道や」とかね。
でも、そんなヒトも他人を「絶対にダメ」とまでは主張しない。
「でも、どうしても、そっちのほうが美味しいと感じるやったら、そうしたらええやん」と寛容になれる。(注:僕調べ)

そこが、蕎麦とか寿司みたいなトラディショナルな感じの「通(つう)」が存在する界隈と違うところでしょうね。

それに…

「イカの刺し身には生姜じょうゆ!!ワサビじゃだめ」って絶対に譲らず、おろし生姜が出ないなら食べないとか……

「アカンって、すき焼きに白菜は…。あ~入れてしもた…。もうこれは、すき焼きとして認めらへん。オレは牛肉の鍋として食う」とか…いったケースも想定できる料理とも違うし(個人の見解です)。

おでんの具のアレが嫌い、コレが好きという声はよく聞きますが、おでんそのものが大嫌いという方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。僕は存じ上げません。

無難な料理といえば、そうですし、外国の首脳が集まった晩餐会とかには似合わないし、具が多彩すぎて主役がいない感じなので頂点をねらうパワーみたいなものはないけど…
誰もが受け入れやすい、つまり「みんなが嫌いじゃない料理選手権」とか「一番じゃないけど、二番目くらいに好きなメニューコンテスト」とかがあれば、3位以内の入賞は夢ではない。

つまり愛されキャラというんでしょうか、便利につかいやすいというんでしょうか。
そんな料理なんでしょうね。
なので考えてみたら「P探」では今年2月にも、おでんについて書いていたことを思い出しました……。
気軽に声をかけやすいというんでしょうかね。
急に登板を要請しても、ちゃんと肩が温まってる感じなので、つい…なんですよね。

でも内容はダブりません。
そこが、おでんのいいところです。
現代社会に求められる多様性(ダイバーシティ)を担保していて、人気ものでデキる奴です。

なので活動の場所も様々です。
たとえば、これ↓

この冬、こたつが空を飛ぶ。

観覧車のなかに、こたつが設置されているという特殊なシチュエーションにも採用されています。

こたつ観覧車の内部

天空のこたつ観覧車の内部

おでん缶

主役の「こたつ」と舞台の「観覧車」を引き立てる「おでん缶」

観覧車よりもっと身近な公共交通機関からも、コラボのオファーがあるようで、こんな「お知らせ」も見つけました↓

“鉄ちゃん”つながりで関西人なら思わず「♪てっちゃん、てっちゃん、かねてっちゃん♪」のメロディーが脳内でループするかもしれません。

さらに↓

寒い季節の強い味方がかわいいぬいぐるみになっちゃった!

もう愛されキャラを活かして気分はアイドル!

『おでん、始めました。』のぬいぐるみキーホルダー

「おでん、始めました。」のぬいぐるみキーホルダー

もはや別の次元に転生しています。食べられません。

で、とうとうこんな世界にも進出↓

人気シリーズ第6弾!『作って!おでん』本日発売!寒い季節にピッタリのおでん作りゲームが登場!

『作って!シリーズ』の最新作『作って!おでん』

ゲームですよ、ゲーム。
デジタル界隈からも登用されているわけです。

「たこ焼き、たい焼き、いか焼き、焼き鳥、クレープに続く第6作目となる『作って!シリーズ』の最新作」だそうで、ゲームに疎(うと)い僕には何のことやらわかりませんが、「6作目」というのが、おでんらしい気もします。

料理界から、いろんな界隈に進出して、もう“二刀流”どころではありません。
中小企業が集まる全国屈指の「モノづくりのまち」として知られる東大阪でも活躍してるようです↓

【冬の定番】身体の芯から温まる!東大阪の個性豊かなご当地おでん、冬限定のメニューが続々登場

東大阪の個性豊かなご当地おでん、冬限定のメニューが続々登場

世界が、おでんの“生き方”を見習えば、色んなことが解決するような気がするほどですが、いかがですか?

これだけ、おでんのことを書いていると、おでんの鍋につかっているような気がするほど…
飽きてきたというか、おでんって愛されてるけど、夕食で2日続きが限度かも…都合のいい料理というか…
きょうの晩ごはんはペペロンチーノ、いや(食べたことないけど)ロヒケイット(北欧料理らしいです)にしようかな。

2025年が良い年になりますように!(岡崎秀俊)