お盆明けの16日。MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」に生出演した鵜飼正樹さんが、帰りに立ち寄ってくださいました。

鵜飼さんは社会学者。京都文教大学教授で図書館長もしています。これまでの研究は「現代遺跡」「大衆演劇」「人間ポンプ」。そして今は「少女歌劇」。といっても宝塚とかOSKとかではなく、「NSK」—日本少女歌劇座、です。ご存じない?そうですよね、ご存じないですよね。

「日本少女歌劇座」は、大正から昭和30年代初めまで日本全国を巡業していた少女歌劇団です。戦前・戦中には毎年のように、台湾、朝鮮、満洲でも公演していたそうです。その拠点は初め、奈良県の大和郡山市にあったのです。

数年前、鵜飼さんから電話がありました。「塚村さんって大和郡山出身やったよね?」「うにゃ、高校は大和郡山だったけど」。鵜飼さんは「大和郡山に少女歌劇団があって、それが謎に包まれていたけれど、資料がまとまってきて……」とどんどんしゃべりだし、しかし、聞けば聞くほど怪しさ満点! 大和郡山にほかに知り合いがいないからということで、調査と発表に協力することになりました。

まず、歌劇団の絵はがきを見ると「あれ、この建物、まだあるよ」。鵜飼さんは目をパチクリ。それは、私が高校時代、毎日のように車窓から、きっとお金持ちのお家に違いない、と眺めていた建物だったからです。

というわけで、その後も、鵜飼さんはどんどん調査を進め、もうすぐ8月24日(土)~9月1日(日)、DMG MORIやまと郡山城ホール展示室(奈良県大和郡山市北郡山町211-3)で、大和郡山市立図書館と京都文教大学主催の展覧会が開かれることになりました。

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by 塚村真美