きのうは「仏教なぜなに問答」を綿業会館のいつもの部屋、地下5号室で行いました。匿名さんは初参加。部屋に入るなり「渋い会場ですねえ」。ちょっと早く到着してくださったので、みなさんが揃うまでに早速コマをまわしてもらいました。

たしかに、この空間。お寺じゃないけど渋いです。綿業会館は、国の重要文化財で、昭和6年(1931年)12月竣工しました。会館内にはいろんなタイプの部屋やホールがあって、イタリアルネッサンス調、イギリスルネッサンス初期のジャコビアン・スタイル、そしてクイーン・アン・スタイル、アダム・スタイル、アンピール・スタイルなど、カタカナを読むだけで、すてきな雰囲気がします。

しかし、この壁?大理石ですが渋すぎます。なんでしょう?この部屋は?
地下のグリルの隣にある、この地下5号室の定員は12名。少ないですね。普段はグリルの個室として、少人数のお食事会に利用されています。その場合、テーブルクロスは「白」で、華やかな雰囲気になります。
にしても、壁の色は、落ち着きすぎる色……。じつはこの部屋、もともとは理髪室としてつくられた部屋だったのです。
壁には、昔、大きな鏡が設置されていました。そう思ってみると、納得できるのでは?

地下ですが、奥は壁ではなくて、一面ガラス窓になっています。南面しているため、明かりが入ってくるのです。

そんな会場での「仏教なぜなに問答」。きのう出た質問は「浄土宗と浄土真宗はどう違いますの?」というもの。花岡静人さんが、浄土宗鎮西派の弁長さん、浄土宗西山派の証空さん、浄土真宗の親鸞さんの「他力観」について、話をしてお答えしました。
そのほか、先日、中之島の香雪美術館で展覧会があった明恵さんの話をしたり。「文芸春秋」に村上春樹さんが書いた、お父さんや戦争についてのエッセイについて話したり。村上パパは東山高校出身で浄土宗だったのです。

そんな仏教なぜなに問答。来月は7月18日(木)午後6時半〜8時です。詳しくはこちら。

匿名さんもまた来てくれるかな?

by 塚村真美