くるくると回るコマを指で追いかけているのは、中村博司さん。
尊敬する偉大なサイクリストです。
1970年に全日本選手権ロードレースで優勝。1973年にはプロチームのメカニックとしてツール・ド・フランスに参加しています。
そのころ(1972年)テレビにも出演。「素晴らしき自転車野郎」という番組で、アメリカを走っておられたそうです。
番組はシマノの提供でした。シマノは、堺市に本社がある、自転車部品で世界に知られたトップ企業です。
そんな中村さんは「館長」と呼ばれています。なぜかっていうと、
1972年にシマノに入社してしっかり勤め上げた後、1996年からは「自転車博物館」事務局長になられたからです。
事務局長なんだけれど、なんとなく「館長」っぽいので、誰彼となく「館長」って呼んでいるわけです。
中村さんは、そのたび「事務局長」だから、とおっしゃってましたが、
現在は引退されて、事務局長でも館長でもなく、市民の会の代表をつとめておられます。「堺 自転車のまちづくり・市民の会」代表、が現在の肩書き、かな?
それでも、やっぱり「館長」って呼んでしまいます。だから「館長」はニックネーム。
そんな中村館長の〝素晴らしき〟コマまわし。

(撮影場所:あおぞら財団;「自転車文化タウンづくりの会」幹事会にて)

by塚村真美