若草山の山頂に立つマスクおじさん、北辻稔さんは、現在、道頓堀商店会事務局長。雑誌『大阪人』の編集長をされていたこともあります。
この日(3月21日)は、若草山の裏側、三体山の平らな所にある「三体阿弥陀」を拝みに行って、せっかくなので頂上まであがってきました。たまたま、この日は、若草山の山開きの日でした。
若草山は、またの名を「三笠山」といいます。三重になっているのです。だいたい観光客が奈良の散策で訪れるのは、一重目あたり。三重目の山頂まで登ると、けっこうな見晴らしです。
歩くのが苦手な人は、車やタクシーでアクセスできます。正倉院の裏あたりから、奈良奥山ドライブウェイ(有料道路 530円)で山頂まで、近鉄奈良駅からタクシーで2000円くらいなので、約2500円でてっぺんまで来れます。
歩くのが好きな人には、春日山遊歩道をおすすめします。無料です。
子どものころ、ドラえもんが「どら焼き」が好物と知って、いっぺんでいいから、どら焼きを食べてみたい、と思っていたところ、東京の親戚が「はい、どら焼き」とお土産に持ってきてくれたのは、「三笠」でした。どら焼きは、奈良県では三笠というお菓子と同じものでした。がっくし、ドラえもんは三笠が好きやったのか。テンションが下がる、という体験をしました。だいたい東京の親戚は「わーい。豚まん豚まん」と喜んでいる無邪気な子どもに向かって、「豚まんだってえ。肉まんよねえ」と言います。むかつく、という体験をしました。
さて、同じくミカサヤマと呼ばれる山が近くにあります。「御蓋山」と書きます。形は東京方面でいう「甘食」に似ています。春日大社の神様がいらっしゃる山で、禁足地にして世界遺産です。そういえば、春日大社の竜王池というところにも一度行ってみたいものですが、こちらに足を踏み入れるには、まず「春日山錬成会」というのに入らないといけないようです。参加費10000円か……。
しかし、問題は!三体阿弥陀さんです。石仏の上に、立ち枯れになった木が折れて、真上からどさっと多いかぶさっています。北辻さんはチェーンソーで切ればなんとかなりそうといいますが、勝手に切るわけにもいかず。ただいま調査中でございます。