インタビュー取材に訪れた「日本玩具博物館」。学芸員の尾崎織女さんに館内を案内してもらっていると、「遊びのコーナー」があったので、さっそく尾崎さんにコマの実演をしてもらっていました。

動画を撮影していると、タイミングよく通りがかってくださったのが、井上重義館長です。

ライターの丸黄うりほさんと一緒に「はじめまして」のごあいさつ。そして、厚かましくもコマをまわしていただきました。なんの説明もしなくて、館長さま、申し訳ございませんでした。

そして、そのコマまわしの上手なこと!

コマは、「飛び出しゴマ」といって、江戸時代に江戸で遊ばれたコマだといいます。中から、5つの小コマが飛び出して、散らばってまわります。ひゃー。さらに、館長が大きなコマをゴロッとひっくり返したかと思うと、これまたぐるぐるとまわります。

「(このコマは)世界で日本にしかない。日本はコマの世界的な宝庫なんですね。それは間違いないです。それを日本人が気がついてないだけ」

そうおっしゃると、スタスタと事務室の方へ歩いていかれました。

本当に通りがかりだったのですね。ご用事があったのに、呼び止めてしまい、恐縮です。

「日本玩具博物館」は、この井上館長が個人で築き上げられた、私設博物館です。尾崎織女さんのインタビューその2では、館長がどうやって博物館をつくってこられたか、についてもお話いただきました。

by 塚村真美

インタビューその2はこちら