川崎ゆきお画「聖徳太子かるた」制作・著作・発売元 総本山四天王寺

 

本年は、聖徳太子1400年御遠忌の年です。

ゆかりの寺院では厳かに法要が営まれ、奈良国立博物館や東京国立博物館をはじめ、大阪市立美術館、サントリー美術館などでも、聖徳太子の展覧会が開かれます。

聖徳太子といえば!どんなお顔が思い浮かびますでしょうか。昭和の一万円札でしょうか?山岸涼子の「日出処の天子」でしょうか?それとも川崎ゆきお画くところの聖徳太子でしょうか?

数年前、難波ベアーズで保山ヒャンから、川崎さん画く聖徳太子の散華を譲ってもらいました。四天王寺に行ったら売っていると聞いたので、買いに行こうと思っているうちに時が過ぎ、なんと6枚入りの散華から、絵の枚数がぐんと増えて、かるたが出来上がったというではありませんか。1400年御遠忌の記念の年にありがたい!おめでたい!

完成記念のパネル展が3月のお彼岸ごろに開かれていたのですが、行けず。サイン会もあったのにと、残念な思いをしながら、3月も終わりのよく晴れた日に四天王寺さんにかるたを買いに行ってきました。もちろんお参りも、なむなむ。

聖徳太子信仰の場というと、法隆寺と四天王寺が二大拠点です。そして中世における太子信仰は、法隆寺よりむしろ四天王寺の方が強かったといいます。それは、四天王寺の別当として忍性がいたから。忍性は、四天王寺に悲田院・敬田院を復興して病人を救い、各地に橋や道路をつくるなど、社会事業・福祉活動に尽力した僧として知られています。四天王寺の西門の大きな石の鳥居も再興しています。

さて、かるたの札から、か・わ・さ・き・ゆ・き・お、を並べてみました。「わ」はご存じ「和」です。読み札は「和の精神 平和を愛す 太子の心」。裏には、「和を以て貴しと為し、さからうこと無きを宗とせよ」についての説明があります。読み札の裏に説明を入れるとは、遊ぶだけではなくて、学べるかるたになっています。しかも総ルビなので、難しい仏教用語も読むことができます。

かるた取りは密になるから、遊びにくいですが、一人で札をめくって読んで楽しめます。このかるたが普及すれば、みな、聖徳太子のお顔は、川崎さんのイラストが真っ先に浮かぶことでしょう。

by 塚村真美

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