美しい葉、過保護な葉、焼けた葉
by 丸黄うりほ
報告が遅くなりました。6月1日の「ひょうたん日記」で、我が家で作りすぎてしまった千成ひょうたんの苗がラスト3ポットになったことをお伝えしていましたが、おかげさまですべて貰っていただくことができました。いろんな方の手を煩わせて、面識のない方に引き取っていただいた苗もあります。ありがとうございました!!
どのひょうたんもそれぞれのお家で、育て主さんを和ませてくれていたらいいな。そんなわけで、ひょうたん苗のその後を知らせてくださると、私はとてもうれしいのです。
写真①は、東大阪市のKFさんに引き取っていただいた苗です。KFさんは毎年我が家のひょうたん苗を大切に育ててくださり、確実に実をならせてくださっている恩のある方。今年の千成には「お露」という名前も与えてくださいました。「夜露に濡れてきれいだったのと、今度、歌舞伎の『怪談 牡丹灯籠』を見に行くので併せて決めました」とのこと。「お露」は『牡丹灯籠』のヒロイン(?)ですね。確かに、この「お露」、葉がとても美しい!これから花の季節がやってきたら、ますます美しいひょうたんに育ちそうです。
続いて写真②は、国分寺市の坂本真理さんに引き取っていただいた苗です。新幹線に乗って東京まで運ばれていった千成2苗のうち、片方は急激な気温の変化や悪天候に耐えられず、枯れてしまったそうです。しかし、この残ったほうの苗は、坂本さんのお義母さまが「過保護なほど」一生懸命に面倒を見てくださり、生きのびることができました。被せてもらっているビニールに、あふれる愛情を感じます。お義母さま、ありがとうございます!
坂本さんのお庭では、この苗のほかに、自家採種した千成ひょうたんと、種類のわからないひょうたん、それぞれ1苗ずつも一緒に栽培されているそうです。全員、元気に育ってくれるといいですね。
さて、最後は我が家のベランダに残った唯一の苗、ナガユウガオの「トラヤヌス」の近況をお伝えします。今週はハプニングの連続でした。
写真③を見てやってください。葉が白く焼けてしまいました(泣)。6月でこれでは先が思いやられます。そのくらい我が家のベランダは直射日光が強く高温になるのです。状況からみて今回ははっきりと葉焼けだと思いますが、病気にかかって青枯れした時と見た目が似ているのでちょっと心配です。念のため、殺菌剤のベンレートを灌注しました。
写真④は株の下の方の葉ですが、この白い点々はアザミウマに食われた跡。アザミウマの害が致命的になることはめったにないですが、これ以上増えてほしくないので〈ベニカファインスプレー〉をまきました(写真⑤)。
そして、写真⑥は私がやらかしました。蔓の誘導に写真⑦のクリップを使ってみたのですが、寝ぼけ眼で作業したため、蔓を傷つけてしまったのです。このクリップが悪いのではなくて、本当に私がぼーっとしてた。大切な子蔓、これからのひょうたんの大動脈に当たる部分に穴をあけてしまった……。
そこで、去年も助けてもらった、頼もしいコンビに頼ることにしました。塗るタイプの殺菌剤〈トップジンMペースト〉と、接木テープ〈ニューメデール〉です。(写真⑧)
この二つを使って⑥のように手当てをしたところ、今のところ大丈夫そうです。ただいま大いに反省中。「ごめんよ、トラヤヌス!」
(999日目∞ 6月15日)