花も病気も虫も乗り越えて〜頑張れ6月のひょうたん

by 丸黄うりほ

①たみさんの千成たち。親蔓の摘心をすませました

②コンさんの千成「クリート」(左)と「ピューター」は、うどんこ病の危機

③杉浦こずえさんの「ふー」と「うー」は虫にやられました

④イハリコさんの「四郎」は雌花が開花

⑤イハリコさんの「次郎」。こちらも花芽がいっぱい

⑥おーさきさんは、千成と一寸豆ひょうたん9苗を定植

⑦棚の仕立て方がかわいいですね

⑧ひょうたんのかけらで作った小物入れ

このところ毎日のように、ヒョータニストさんたちから写真が届いています。昨日は早くも花が咲いた千成ひょうたんたちを紹介しましたが、きょうも引き続き各家庭で頑張っているひょうたんたちを紹介していきましょう。

まず、写真①は守口市のたみさん宅で育つ、千成ひょうたん2株です。先日、親蔓の摘心をしたそうですが、たみさん曰く、「勇気がいりました」とのこと。そうなんです、親蔓の摘心はひょうたん栽培初心者にとって最初の関門。行為としては蔓の先端をチョキンと切るだけなんですが、心理的に辛い。でも、おそらく数日たった今では子蔓がじゃんじゃん伸び始めていると思います。

続いて写真②は、吹田市のコンさん宅の千成ひょうたん「クリート」と「ピューター」です。ネットを張ってもらって、巻きつく先ができましたね。うどんこ病が出ているという情報もあったのですが、写真を見る限りではそれほどひどくないのでホッとしました。「ひょうたん日記」(5月31日)にも書いた通り、うどんこ病退治には〈お酢守り〉がよく効きます。病気に負けず、頑張れ「クリート」!「ピューター」!

かわって写真③は、安城市の杉浦こずえさん宅のお庭です。昨日は大阪市のベランダで育つ「ぶー」が雌花をつけたことを報告しましたが、安城市のご実家の庭に植えてもらった兄弟苗の「ふー」と「うー」は、一代目が何者かに食われてしまってお亡くなりに。スペアとして植えてもらった二代目「ふー」と「うー」も、またさっそく食われてしまったようです。

ひょうたんの幼苗を食い荒らす最大の敵はナメクジです。しかし、杉浦さんによるとこれはナメクジの仕業ではないらしい。ナメクジ以外の害虫から苗を守るには、土にばらまいて根から吸わせるタイプの殺虫剤〈オルトラン〉が使いやすく、効果も高くておすすめです。「ふー」も「うー」も、虫害を乗り越えて、たくましく生き抜いてほしい!

続いては、吹田市のイハリコさんのお庭です。イハリコさん宅では、「次郎」「三郎」「四郎」と名づけてもらった千成ひょうたんを栽培中。3苗ともすこぶる元気だとのこと。写真④は「四郎」、⑤は「次郎」だと思いますが、どちらも花芽がいっぱいついていますね!

イハリコさんによると、最初の花は「四郎」の雌花2つだったそうです。「先に雄花が咲くと思っていたので、思うようになりませんね」とおっしゃっていますが、このようすだと雄花もこれからどんどん咲いてくれるでしょう!

最後に紹介するのは、小野市のおーさきさん宅のようすです。おーさきさんは、今年は千成ひょうたんと、一寸豆ひょうたんの苗作りから始めて、そのなかから9苗をプランターや植木鉢などに定植したそうです。写真⑥⑦は、そのうちの一部。いろんな形で棚づくりをされていて、これからどんなふうに蔓が伸びていくのか楽しみですね。

おーさきさんからはもう1枚、とても可愛い写真(⑧)をいただきました。

ひょうたんで人形や楽器をつくってらっしゃるおーさきさん。その残りのかけらを集めて、こんな可愛い小物入れを作ってしまったのだとか!

アイデアとセンスが素敵。かけらすら捨てず、何かにしてやろうというひょうたん愛もじんわりと伝わってきます。

おーさきさんの今年のひょうたんたちは何になるのでしょうか?ひょうたんを見守る目線の優しさに、こちらの心までほくほく和みます。

(998日目∞ 6月14日)