祝♡ひょうたんの花の季節がやってきた

by 丸黄うりほ

①フェイ・ターンさんの畑で育つひょうたんたち。伸びてます

②千成ひょうたんの雄花

③雌花も咲きました

④杉浦こずえさん宅のベランダで育つ千成「ぶー」

⑤雌花がひとつ咲きました

⑥ヤマミーさんの庭にて、千成の雌花が開花

⑦同じ夜に咲いたタチアオイ

⑧マツヨイグサも開花。花盛りの夜の庭

ヒョータニストさん3人から、早くもひょうたんの花の便りが届きました。

まずは、東大阪市・瓢箪山フェイ・ターンさんの畑から(写真①)。千成ひょうたんに雄花と雌花が咲きました!

写真②が雄花で、写真③が雌花です。ひょうたんの雌花は、花のときから子房がひょうたん型をしています。可愛いですよねー♡ 対して雄花は、花の下の方がしゅっと細長く、花びらが大きめ。どちらも白花で、とてもいい香りがします。

ひょうたんの花は、雄花雌花ともに夕方咲き始めます。そして、一晩中咲いてランデブー♡ 雌花の花芯に雄花の花粉がくっつくと受粉完了、うまくいけば雌花はひょうたんの実になります。

このランデブーがなかなかロマンチックかつ困難なのは、ひょうたんの花が一夜花であるため。朝になるとどちらもしぼんでしまいます。夜間の受粉は、自然豊かなところだと夜蛾が手伝ってくれるのですが、都会の場合は人間が手伝ってやらねばなりません。雄花の花粉を筆などにとって雌花に塗るか、雄花をちぎって雌花にくっつけるかします。

雄花と雌花の開花日がずれた場合は、どちらもそのまま枯れゆくしかない運命。なかなか厳しいのであります。その難しいひょうたんランデブーが、フェイ・ターンさんの畑では早くも成立!うらやましい。いい実がなりますように♡

大阪市の杉浦こずえさんのベランダで育つ千成ひょうたん「ぶー」も、開花宣言です!(写真④⑤)

「ぶー」の花は子蔓についた雌花1つです。こちらは単独で咲き、雄花がなかったため受粉することはできませんでした。でも、まだ子蔓なので受粉できなくても全然大丈夫。本命はこのあとに伸びてくる孫蔓につく花たちですから。

それよりも、子蔓の花は苗が健康に育っているというバロメーターになると思います。肥料の栄養のバランスが良いと、花がたくさんつきます。反対に、葉が元気なのに花がいつまでも咲かない場合は栄養が偏っているということ。杉浦さんの「ぶー」はこれからが楽しみですね。

最後は和泉市のヤマミーさん宅のようすです。ヤマミーさんの庭でも千成ひょうたんに雌花が咲きました!(写真⑥)この日は雄花の開花がなく、ランデブーはかなわなかったのですが……。

写真⑦をご覧ください、なんと同じ夜にタチアオイが咲きました!

タチアオイとひょうたんの花の関係については、この「ひょうたん日記」では昨年から何度か書いていますので、ずっとお読みいただいている方にはもうお分かりかと思います。「ひょうたんと同じく1日花だと思っていたタチアオイが、数日間咲く花だった」というヤマミーさんからの報告は5月26日に書きました。そのときはまだひょうたんの花がなかったのですが、ついに両方の花が咲きそろったのです!

ヤマミーさんの観察のきっかけとなった「相撲節会(すまいのさちえ)」は、ひょうたんの開花にあわせて夜に行われていたということになりそうでしょうか……?

お庭では、いまマツヨイグサも開花中だそうです。こちらもひょうたんの花と同じく夕方から夜にかけて咲く花なのだとか。

ひょうたん、タチアオイ、マツヨイグサ。夜の庭のみずみずしい香気が、写真から伝わってくるようです。

(997日目∞ 6月13日)