福岡の中野さんとひょうたん巡り③フェイ・ターンさんのランプ

by 丸黄うりほ

①「ギャラリーオマージュ」に到着!これは山田泰正さんの作品

②こちらは、くねじさんの作品

③稲垣誠さんの作品

④フェイ・ターンさんの作品はギャラリー2階に並んでいました

⑤幻想的な光を放つひょうたんランプ作品

⑥まるで深海の生物のようです

⑦スペース奥で作品を作り続けるフェイ・ターンさん

⑧シェ・クマリ「ひょうたんクッキー」、CD「深怪幻燈瓢箪」

5月24日から28日まで、東大阪市・瓢箪山の「ギャラリーオマージュ」で、フェイ・ターンさんのひょうたんランプ展「深怪幻燈瓢箪展(しんかいげんとうひょうたんてん)」が開催されました。

福岡の「Edit Office 瓢箪座」の中野由紀昌さんと一緒に、私が瓢箪山を訪れた日は、ちょうど展覧会の2日目。素晴らしいタイミング。というわけで、瓢箪山稲荷神社をお参りした私たち二人は、商店街「ジンジャモール瓢箪山」を北上し、近鉄電車の踏切を渡り、北の商店街「サンロード瓢箪山」も通り抜けて目的地へ。

「ギャラリーオマージュ」は、民家を改装したカフェのような雰囲気のスペースでした。中へ入ると、電気を落とした薄暗がりに、明かりをまとったひょうたんたちがキラキラ!

1階に展示されていたのは、フェイ・ターンさんと仲のよい方たち5名の作品でした。ひょうたんでありながら、全体的にスペイシーでUFOっぽい雰囲気!ひょうたんといえば和風工芸になりがちな中で、この発想は素敵ですよね!

フェイ・ターンさん自身の作品は、2階の展示室に並んでいました。こつこつと穴を開け、模様を彫り込んで、内側から照らしたひょうたんたちは、まるで深海にたゆたう謎の生物のよう。また、闇にたたずむ妖怪のようでもあり、宇宙船のようでもありました。「深怪幻燈瓢箪展」というタイトルも、じつにうまくつけられているなぁ。

会場の奥では作者のフェイさんが、ひょうたんと道具を持ち込んでさらなる作品を制作中でした。しかも、いい笑顔!もうね、作るのがとまらないんですね。

そんなフェイ・ターンさんと、「Edit Office 瓢箪座」の中野さんは、この日がまったくの初対面でした。しかし、お互いの紹介が終わるとあっという間にうちとけて、「やってみます?」というフェイさんの誘いに、ひょうたんとドリルを手にする中野さん。その場でひょうたんの穴彫りを開始!

ひょうたんが好き。その気持ちさえあれば、シューッと通じあってしまう。まさにその瞬間を私は目撃しました。

「丸黄さんもやってみます?」と、フェイさんに促されて、私もひょうたんにいくつか穴を開けさせていただきました。フェイさんは穴あけのための道具類をきれいに整理してらして、その道具の大切にされ具合を見るだけでいろんなものが伝わってきます。ちょっと穴あけをさせてもらうと、これが楽しい!やりだすと夢中になって、時間があっという間にたってしまいました。

展示スペースには心地のいいシンセ音楽がずっと流れていて、「これもフェイさんの作品ですか?」ときいてみたら、なんと、ここに並ぶひょうたんランプをイメージして、フェイさんの仲間のミュージシャンたちが作った曲だということが判明! しかも、その12曲を収録したCDもあるよとのことで、思わず買い求めてしまいました。

さらには、ひょうたんランプをかたどったクッキーまで販売中。可愛すぎるー!

そんなわけで、思いがけず長居してしまい、いろいろとお買い物もしてしまった中野さんと私。時計を見ると、予定の時刻を大きく回っていました。ひょうたんランプの世界にもっといたい気持ちもあったけど、この日のうちにまだ行きたいところが残っています……。

(993日目∞ 6月7日)

*明日に続きます