奇しき瓢縁に導かれた鳥取を後にして、帰路関西に
by 奥田亮
さて、奇しき瓢縁に導かれた鳥取を後にして、帰路関西に立ち寄りました。今回はあまり時間もなかったので、少し京都を観光して帰ろうと思ったのですが、市内は混み合いそうなので、宇治の平等院、萬福寺などを巡ることにしました。
そうしたら、やはり、というか何というか、萬福寺の売店で見つけてしまいましたよ、瓢箪形のお守り。いかにも明清の黄檗宗風味でなかなかいいではありませんか。そして、出ましたひょうたんのしば漬け。まあ何というかお約束なので買って帰りましたが、製造者が神奈川、ひょうたんがベトナム産。うう〜ん、なんで京都の萬福寺で売ってるの??というか、ベトナムで食用ひょうたん栽培してるのか。ひょうたんを使ったベトナム料理ってあるのかな?
さて、家を留守にしている間も、ひょうたんの苗たちは元気に育っておりました。葉っぱが大きくなっています。中でもやはり大寿は、大型品種だけに葉っぱもでかい。大ひょうたん、UFOと比べても桁違いに大きくなっています。苗の段階ではそれほど違いはなかったのですが、成長するにつれて差が出てくるんですね。葉っぱはきっともっと大きくなるに違いありません。6月は急に成長が早くなる時期。気がつけば蔓がびろろ〜んと伸び、つかまるところがなくてふらふらしているということが度々起こります。これから毎日の観察が欠かせません。
ポットの苗はいろいろ貰われていって、残すとこと品種ごとに1苗ずつとなりました。そろそろ定植しないとまずいのですが、去年栽培した図書館は、今年は諸般の事情でできないようですし、他に貰い手が見当たらなければ、菜園の空いたところに植えてしまおうかと考え中です。でも、蔓があちこちに伸びて大変なことになるのは目に見えてます。栽培できる人(場所)をもう少し探してみようと思います。だれかいませんか? でれろん。
(991日目∞ 6月5日)
- 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。