ぐだぐだ言ってないで早く作りましょうね

by 奥田亮

さすが大型品種。大きな双葉の大寿。

左上:大ひょうたん、右上:えせUFO、下:大寿

草マルチを敷いて養生中の定植予定地

育苗中のひょうたんはその後も順調に育っていて、発芽率9割以上、「大寿」は10苗すべて発芽しました。「大ひょうたん」も「えせUFO」も発芽していない苗ポットは1つか2つ。もしかしたらまた芽が出て10割達成するかもしれません。中でも「大寿」は、胴回り1メートルにもなろうという大型品種だけあって、双葉の時期からとても大きくてびっくりです。「えせUFO」も大型系の堂々たる風格。これも大きくなりそうです。

定植予定地は約0.5×5メートル。ここに3種の苗を1苗ずつ、3苗植えるつもりにしていましたが、2苗に絞った方がいいのかな。いや、まあなんとかなるのかな、と思案中です。YouTubeの家庭菜園系の番組を見ると、小ぶりのプランター程度の大きさの鉢で、立派なスイカを育てている事例もあるようなので、大ひょうたんは大きめのプランター(リンゴのコンテナ)で育てても大丈夫かも。あるいは予定通り3苗植えてもなんとかなるのかなと思ったり。実際の定植まではもう少し時間がありますが、早めに決めておいた方がよさそうです。

定植予定地には、秋から冬にかけて生ゴミ堆肥を二度入れていましたが、ブルーシートを外すと生ゴミはすっかり消えて見た目いい感じの土になっているように見えます。匂いも問題なさそうです。先日降った雨でも、水は溜まっておらず、水はけも問題なさそうです。さらに乾燥防止と微生物の住処にすべく、草を集めて敷き詰めました。草マルチというやつです。定植は本葉が3〜5枚出た頃、5月中旬から下旬になるでしょうか。それまではこの状態で置いておきます。

カンボジアのひょうたん一弦弓琴kse diev(ひょうたん日記1月16日参照)を作る計画も、じわじわと実現にむけた準備を進めています。とか書くとなんだか大げさですが、共鳴胴となるUFOの表面をサンドペーパーできれいにしたり、内壁にこびりついているワタをガリガリとこすり取ったり、棹にする棒として、とりあえず園芸用の細竹を用意してみたり、といった程度のことを空いた時間に少しずつやっています。

kse diev(いまだになんと発音するのかわからない…)については、ひょうたん日記で紹介していたYouTube以外にも、いくつか動画が見つかりました。古老の名人もいれば、若き才能のある継承者もいるようですし  、コマーシャリズムに乗って演出されたイケメンもいて、伝統音楽の文脈ながら現代に息づいている楽器のようです。カンボジアの楽器や音楽にはあまりなじみがなかったのですが、見ていると面白く、しばらくハマりそうです。タイの音楽に似ていますがタイよりも少しワイルドな感じが魅力です。

いろいろ見てひとつ言えそうなことは「構造は単純だけど、弾くのは難しそう」ということで、倍音を駆使して鉄琴のような金属的な音を出すのはかなりの修練が必要な気がします。実際に作って弾いてみなければわかりませんが。ぐだぐだ言ってないで早く作りましょうね、でれろん。

(969日目∞ 5月1日)

  • 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。