全部のタネをポットにまいたり、買い直したり

by 丸黄うりほ

①温めて根が出ないタネを、いちかばちか土にまいてみることに

②全部で21ポットできました。発芽したらいいのですが……

③気をとりなおして、新しいタネも購入しました

④ベランダや資材の殺菌におすすめの「イチバン」

⑤「イチバン」の希釈液をかけて栽培準備

見つめる鍋は煮えない。見つめるひょうたんは発芽しない。

……というわけで、ひょうたんの苗づくりに関して焦ってはいけない。できるだけ長く気をもって、おおらかに構えていなければならない。

それは、わかっているんです。けれど、イベントの日程が決まっているから予定通りにいかないと困るんです……。

13日に土にまいた、根の出たオオナガユウガオはきょうもちっとも芽を出しません。もしかしたら、土に混ぜた水分が多すぎたのかもしれません。ウリ科植物はタネまきの土に水を含ませすぎると発芽が遅れる、または発芽しない……ということがあるようです。土と水を計量せず適当に混ぜたので、ここで失敗してしまったのかも……。

または、深く植えすぎてしまったのかもしれません。浅く植えると徒長ぎみになるし、深く植えても芽が出ない。ちょうどよい加減が私にはまだつかめていないようなのです……。

そして、不可解なのは同じ日に温め始めた千成ひょうたんが、一つも発芽しないことです。ちゃんとした市販品をわざわざ買ったのに。

でも、これ以上同じことを続けていてもダメかもしれないと思い、いちかばちかで、そのまま土に蒔くことを決意しました。ついでに、去年の千成ひょうたん「ネルウァ」から採取したタネもダメ元でまいてみることに。

写真①は、その様子です。ピンクのストローを挿してあるのが前述のオオナガユウガオなんですが、後で発芽したものと死亡したものを差し引きして8ポットあります。新たに作ったのが、千成ひょうたん6個(2粒まき)と、千成ひょうたん「ネルウァ」4個(3粒まき)、残りのオオナガユウガオ(2粒まき)3個です。

全部で21ポット。タネの種類によって色の違うストローを挿して箱に並べ、育苗ヒートマットの上に置きました。(写真②)

これで芽が出てくれたら全部帳消しのうれしさなんですが、現時点ではあまり期待できないかもと思っています。でも、少しでも望みをもっていたい。私の悪い予想がはずれますように……。21ポット分の土を捨てるだけになりませんように……(祈)。

もう一つのジタバタ行動として、私は再びアマゾンで千成ひょうたんのタネを購入しました(写真③)。前回とは別のメーカーのものです。そのタネの半分ほどをさっそく濡らしたキッチンペーパーに包んで、プラスチック容器に入れ、育苗ヒーターマットの上に置きました。これで発芽してくれなかったら、育苗ヒーターマットによる温めすぎが戦犯かもしれません……。

そんなこんなで、まったく見通しがつかないとはいえ、ベランダの準備のほうも忘れていてはいけません。

ひょうたん栽培を始める前に、必ずしておかなければならないこと。それは、殺菌です。同じ場所で続けてひょうたん栽培をする場合、連作障害というのが出るのです。私は最初、連作障害が出るのは畑の場合だけだと思っていましたが、ひょうたんを死に至らしめる伝染病の原因となる菌は、プランターや支柱などにもこびりついて生き残るということを知りました。

菌は目に見えません。ですから、前年病気が出た場合は、殺菌を徹底的にやっておく必要があります。私のベランダでは2017年に病気が出て株が全枯れし、翌年の栽培は断念、2019年の栽培でもまだ気配が残っていました。幸いその株は生き長らえてくれましたが、それ以来殺菌の大切さを思い知りました。

そんなわけで、愛用しているのが「イチバン」という資材用の殺菌剤です。6リットルの水に対して10mlの「イチバン」を希釈すればちょうどよい濃度になり、じょうろでベランダやプランター、支柱などにかけるだけで使えるので簡単です。(写真④⑤)

見つめるひょうたんは発芽しない。でも、発芽したら迅速に次の対応をせねばなりません。見つめすぎず、でも見放さず。まったく気が抜けない春です。ということで暑苦しいですが、最後は昨日と同じお祈りをしておきましょう。

神様、千成様、ナガユウガオ様。お願いします!! どうか、どうか、芽を出してください!!

(961日目∞ 4月19日)