いや、ここはあえて聞かずに育ててみる

by 奥田亮

フェイターンさんから届いたタネ。右「大ひょうたんさん」、左「エセUFOさん」

うちに保管していた自然乾燥のUFOのタネ

底に穴を開けて、タネを取り出しました

冷たい雨が降っています。春が来たと思っていたのに、なんだかとても寒いです。本屋スワロー亭は週末というのにとても静か。きょうはお客さんが一人も来なかったなと思ったら、入り口のカギが閉まっていました(笑)。そりゃ来んわ。時々やらかすんです。

前号でご紹介させていただいたひょうたんのタネの交換会。先週さっそくフェイターンさんから〈エセUFO〉と〈大ひょうたん〉のタネが届きました。フェイターンさんありがとうございます。丁寧にタネごとに分けたビニール袋に乾燥剤を入れ、それぞれ「大ひょうたんさん」「エセUFOさん」と「さん」付けで名前が書かれています。半端ないひょうたん愛にトロけそうです。タネの交換会はその後も盛り上がっているようで、いくつかの交渉が成立している模様。なんだか、お金を出して買うよりも楽しいですね。タネへの愛着も増し増しです。

さて、いただいたタネ、〈大ひょうたん〉は、「天下一」などいわゆる大型品種のタネよりは少し小さめ。うまく育てば40センチぐらいにはなるでしょうか。どんな形になるか楽しみです。そして気になる〈エセUFO〉のタネですが、ん?? 大きくて平らでカメムシのような形。これはひょうたんのタネなんだろうか…。でもどこかで見覚えのある形です。カボチャ? そうそう、カボチャによく似ています。UFOのタネってカボチャに似てたっけ? どんな形だったかな? そういえば去年、水浸けせずに自然乾燥させたUFOがあったことを思い出しました。131号でご紹介したカンボジアの不思議な楽器kse dievを作ろうと置いてあったやつです。中にまだタネが入っているはずです。この際、底に穴を開けて中身を取り出すことにしました。

自然乾燥のひょうたんは、中の果肉がそのまま水分が抜けて乾燥し、タネもろともに塊になっているので、おいそれとタネだけが出てくるわけではありませんでした。カチカチに固まっている果肉を棒で突いたり激しく振ってみたりしていると、ようやく3粒ほどタネが出てきました。う〜ん、やはりUFOのタネは百成ひょうたんと同じような形です。

ということは、この〈エセUFO〉は、ひょうたんではなくカボチャなのでしょうか?? あるいは夕顔? 確かフェイターンさんが昨年育てたのは、ユーホーが少し上下に膨らんだダルマのような形で、生育中の表皮も、長瓢やアメリカ瓢のような濃い緑色のマダラ模様だったような気がします。ご本人に聞いて確かめようと思ったのですが、いや、ここはあえて聞かずに育ててみて、その結果を楽しんでみようと思いました。

カボチャとヒョウタンは親戚みたいなもので、混じり合うこともよくあるようですし、おもちゃカボチャというのもあります。夕顔とヒョウタンも同一種だとどこかに書いてあったような気がします。

とりあえず早めに苗づくりを始めようかと思います。さてさて、どうなりますことやら、でれろん!

(947日目∞ 3月20日)