なんだか計り知れない可能性を秘めていそう

by 奥田亮

雪の下ひょうたんの結果。夏休みの小学生の背中。

中も内壁からベリベリと剥がれてきています。

いきなり美しくない写真をお見せしてすみません。この冬試みた雪の下ひょうたんの結果であります。結局、表皮が剥けて乾燥し、ボロボロになっただけでした。既視感があると思ったのは、毎日外で遊んだりプールで泳いだりした夏休みの小学生の背中。ピリピリとむきたくなってきますね。中を見れば内壁にこびりついた実もパリパリとはがれ始めています。

この状態で水につければ、たぶん表皮はある程度きれいに取れるんじゃないかと思いますが、3月になったとはいえ、まだまだ風が冷たく、外で水を使う作業は少々抵抗があって、明日には明日にはと引き伸ばしております。結論として雪の下ひょうたんはやっぱりあんまり意味はなかったということですね。

愛拓さんがゲットしたひょうたんたち

雷瓢箪!

さて、もうひとつご紹介する写真は、先々週来ご紹介している愛拓さんがもらったというひょうたんです。この中のいくつかはすでにギロ・シェケレになって、先日のライブでも活躍したのですが、残りをどうするか、まだ決まっていないということでした。

そうこうしているうちに、彼のインスタグラムに動画がアップされているのを見つけました。ん? 「雷瓢箪」とタイトルがついています。どうもひょうたんの中に長いバネを通し、グワーンという音をひょうたんに響かせ、共鳴孔を開け閉めして倍音を変えて演奏する楽器のようです。動画の音を聴くかぎりでは、まだ改善の余地はあるかなと思っていたら、なんと「雷瓢箪 強化版」と題された動画が追加でアップされたではありませんか! おお! 強化されてる!

 

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いやあ、これからももっとへんてこりんな楽器を考案してほしいです。別の画像では、巨大な真鱈を入手して皮を剥ぎ、フレームドラムの皮にしようとしているようで、なんだか計り知れない可能性を秘めていそうです。これからいろいろ教えてくださいね、アイタさん、でれろん!

(941日目∞ 3月6日)

  • 奥田亮 ∞ 1958年大阪生まれ。中学生の頃ビートルズ経由でインド音楽に触れ、民族音楽、即興演奏に開眼。その後会社に勤めながら、いくつのかバンドやユニットに参加して音楽活動を続ける。1993年頃ひょうたんを栽培し楽器を作って演奏を始め、1997年「ひょうたんオーケストラプロジェクト」結成、断続的に活動。2009年金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」展に「栽培から始める音楽」出展。2012年長野県小布施町に移住し、デザイン業の傍ら古本屋スワロー亭を営む。2019年還暦記念にCD『とちうで、ちょっと』を自主制作上梓。