日本料理店・美松の「瓢箪弁当」
by 丸黄うりほ
本町でのお仕事帰りに、以前から行きたかった日本料理店「美松」さんに行ってきました。
「このお店、ランチタイムに瓢箪弁当があるんですよ!」と教えてくださったのは、「ひょうたん日記」929日目で紹介した立呑み「晩杯屋」を教えてくださったコンさんです。私もずいぶん前にネットで写真を見かけて気になってはいたのですが、「これはいよいよ行かねばなるまい!」と背中を押してくださったのはコンさん。ありがとうございます。
ランチ当日、お付き合いくださったのはTさんです。お店の外観を見て、Tさんは「あれ?ここだったっけ?」とポツリ。以前来た時と少し場所が違うとのこと。調べてみると、どうやら2020年に近くから移転されていたようです。
新店舗はコンクリート打ちっぱなしに鉄のドアで、ちょっとバーのような雰囲気。中はそれほど広くなく、12時前に入ったのが正解。あっという間に満席になりました。
ランチメニューには、ヘレカツ定食、コロッケ定食、お昼のミニコースなどもありましたが、私たちは「瓢箪弁当」一択です。
カウンター席に座らせてもらい、わくわくしながら待っていると、金のひょうたんと、銀のひょうたんが運ばれてきました!(写真④)
金と銀、色は違うけれど中身は同じ料理ということで、私は金のひょうたんのほうをいただきました。あまりにも可愛い容器で、うれしすぎて口元がつい緩みます。お重は四段になっていて、蓋を取るたびにどきどき。
一番上の段にはお造りとタタキ、二段目には白菜の煮物、三段目には魚の天ぷら、そして四段目には焼き魚、ひろうす、おからが入っていました。さらに、野菜の小鉢と、カレー風味あん、味噌汁がついて、ごはんはお代わりもOK。ざっと並べてみると品数がとても多い!(写真⑦)
お料理は、一つひとつ丁寧に味付けされていて、変化に富み、それぞれが滋味にあふれていました。内容は日替わりのようですが、このような形の「瓢箪弁当」なら、いろいろなものを少しずついただけるので楽しいし、おなかも心も大満足。本町にある本格的な日本料理店で、この価格はちょっと安すぎるのでは?と思ったくらいです。
正直いうと、人に教えたくないくらいいいお店。しかし、ひょうたん好きのみなさんにはわざわざでも出かけてほしい。そう思いながら、きょうの「ひょうたん日記」を書きました。ああ、おいしかった。ごちそうさまでした!
(938日目∞ 3月1日)
- 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」メンバー。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 2022年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦したみなさん) ∞ ふじっこさん(三重県いなべ市)、フェイ・ターンさん(東大阪市・瓢箪山)、ヤマミーさん(大阪府和泉市)、森野ゆかりさん(奈良市)、光澤大志さん(熊本市)、中野由紀昌さん(福岡市)、金森幹夫さん(三重県名張市)、KFさん(大阪府東大阪市)、美佐子さん(大阪市・フレイムハウス)、西山朝子さん(大阪市・ウーピーキッチン)、モリカワさん(ヒョウタン総合研究所)、杉浦こずえさん(大阪市・愛知県安城市)、塚村編集長、ヒロミさん(兵庫県淡路島)、虎爪さん(千葉県)、イトミーさん(名古屋市)、おーさきさん(兵庫県小野市)