ひょうたんオーケストラを結成するとすれば

by 奥田亮

皮が剥けたIPUとUFO

雪が降ったり雨が降ったりと春が近づき落ち着かない天気の中、雪の下ひょうたんだった放置ひょうたんは、表皮が剥けてベロベロ状態。UFOは包装紙で包んだみたいにきれいに剥けています。どうしたもんでしょう。

さて、2月23日は久しぶりにライブがあります。でれろん暮らし113でご紹介させていただいたカトウシモンさんが、物語の本を作られ、その出版記念イベントで音楽をご一緒することになったのです。会場は、長野市松代町にアーティストTOMOYAARTSさんが昨秋オープンさせた秘密基地アトリエwanaka。この場所も面白そうで楽しみです。

『龍乗りの物語』カトウシモン さく

本作りのお手伝いもさせていただき、文庫サイズの可愛らしい本に仕上がりました。『龍乗りの物語』と題されたお話は、出だしが、
「遠くの方から 果てしなきひょうたんがその胴体の中から カラカラ乾いた種を外に放り出すと」
と、いきなりひょうたんから始まるのです。

ということで、私がひょうたん楽器で出演するのはある意味必然といえなくもありません。そして、先週行ったリハに、もうひとり一緒に演奏するという青年がやってきたのですが、彼がびっくりダークホースだったのです。愛拓(アイタ)さん、23歳。なんとビリンバウやシェケレ、ギロなどを自作しているというではありませんか。たまたまひょうたんをもらったので作ったとのこと。シェケレは、グニャリと曲がった長ひょうたんを使っていて、ギロも一緒についています。これはなかなか秀逸です。シェケレに付けているのはビーズだけかと思いきや、蟹の爪とかいろんなものを付けています。ビリンバウは、竿が竹、スティックが菜箸というあたりもちょっと気が合いそうです。ライブ本番が楽しみです。

愛拓さん作 ビリンバウ

愛拓さん作 シェケレ・ギロ

リハ中。三味線を弾くシモンさんとアラブのタンバリンを弾く愛拓さん

愛拓さんは、主にエスニック系のパーカショニストですが、ビリンバウ繋がりでブラジルの格闘技カポイエラも習得していたり(ビリンバウはカポイエラの伴奏楽器)、ヌンチャクの名人だったり、もっといろいろあるのですが、きょうのところはとりあえずこれくらいにしといたりまして、まあなんとも頼もしい人が現れたものです。ひょうたんオーケストラを結成するとすれば、主力になることは間違いありません。ちょっと面白くなってきました。あとは私のやる気だけですね(また言ってますが)。でれろん。

(932日目∞ 2月20日)