マネしたくなる!ヤマミーさんのひょうたん工作
by 丸黄うりほ
和泉市のヒョータニスト・ヤマミーさんに、アイデアいっぱいのひょうたん工作を教えていただきました。
まずは写真①をご覧ください!写真向かって左が「ひょうたん温灸器」で、右が「ひょうたんスピーカー」です。どちらも千成ひょうたんを使って作った小さなもの。大きさは10センチ未満だと思います。小さいけれど、ちゃんと使える!そして、どちらも天然のひょうたんのフォルムを損なうことなく仕上げられているのが素晴らしいですね!
写真②は裏面。温灸器のほうは、裏面にも穴を開けてあります。スピーカーのほうはコードを通すための穴が上の方に開けられていますね。どちらもヘタがちゃんと残されているのもラブリー。口部にもお尻にも穴を開けず、ひょうたんの腹に穴を開けてタネ出しをされたのですね。タネ出しの穴あけの時点から計画的に作業をされていたのだとわかり、感心してしまいます。
「ひょうたんスピーカー」は、写真③のように吊るせるようにもなっています。中に組み込んだのは、なんと100均で入手したスピーカーを分解したもの(写真④)。ヤマミーさんによると、スピーカーとひょうたんの接地面が難しく、なにかもう少し工夫がいりそうだけど、「かわいい音がする」とのこと。ご本人は「なんちゃってで作ったので……」とおっしゃっていますが、こんなに簡単にスピーカーが作れてしまうんですね。
ひょうたんスピーカーを作るには、もっと大きなひょうたんでないと無理だと思い込んでいました。千成ひょうたんで作るヤマミーさんのアイデアスピーカーは、今すぐマネしてみたいです。
ヤマミーさんはふだん鍼灸師をされていて、お灸に関してはプロ。以前、茶こしを使った「ひょうたん温灸器」を作られたことがあり、この「ひょうたん日記」でも紹介したことがありますが、今回はステンレスのゴミ取りネットを使ったそうです(写真⑤)。ひょうたんのサイズが小さいので、こちらのほうが皮膚からの距離がちょうど良かったとのこと。
作り方はこちらもシンプル。ひょうたんのお腹と背中に穴を開けて、ステンレスの網を取り付け、モグサを入れて火をつけてお灸をするだけ。お灸が熱くなったらひょうたんの頭の部分を持って移動させることができて、使いやすさも抜群です。(写真⑥⑦)
「モグサに火がついている間は網をさわらないようにしてください。また、モグサの煙が出ますので換気をしてください。心地よい暖かさを感じる程度にして、熱さを感じたら動かしてくださいね」と、注意点も教えていただきました。
一般の方はモグサが手元にないし、おそらくひょうたんも持ってらっしゃらないと思います。千成ひょうたんでいろいろなものを作るワークショップを開催したら、人が集まってくださるんじゃないかな?……なんて思ったりもしています。
(926日目∞ 2月10日)
※次回927日目は奥田亮「でれろん暮らし」、2月13日(月)にアップ。
928日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、2月14日(火)にアップします。