太宰府天満宮の節分 ひょうたん型の祓門
by 丸黄うりほ
福岡市で「Edit Office 瓢箪座」を営む、ヒョータニストの中野由紀昌さんから、素敵な写真が届きました!
「昨日、たまたま太宰府へ行ったら……ああ!そうだった!いま、まさにこの時期でした!ようやく写真撮れましたよ〜」とメールにありました。中野さんは、九州国立博物館で開催中の企画展を見に行く前に、太宰府天満宮に立ち寄ったのだそうです。
写真①②をご覧ください!太宰府天満宮の立派な門の中央に、ひょうたん型をした「祓門(はらいもん)」ができていますね!向かって右に「除災招福」、左に「無病息災」という文字が書かれているのも読めるでしょうか?
門の中央の、ちょうどひょうたんのくびれに当たる部分には、紅白の縄がかけられ、そこにもたくさんのひょうたんがぶら下がっています。(写真③)
この門を通って、天満宮の中へ入っていく人々は、まるでひょうたんに吸い込まれていくようにも見えますね。
ひょうたん型の「祓門」は、いつ行っても見られるわけではありません。毎年2月3日前後の「節分厄除祈願大祭」の期間だけ設けられるのです。
太宰府天満宮のウェブサイトによると、今年は1月26日から2月28日までがこの特別期間にあたるようです。2月3日には豆まき神事が行われ、福うちわ・福豆が授与されます。また、「節分厄除祈願大祭」期間中に厄除祈願を受けた人には、伝説の御神木「飛梅」の下で「ひょうたん酒」を飲ませていただくこともできるとも書かれています。厄除祈願だけなら2月を過ぎても受けることができるようですが、ひょうたんに入ったお神酒「ひょうたん酒」がいただけるのはこの期間中だけなのです。
太宰府天満宮の厄除祈願で授与していただけるのは、「特別なお札・お守り・お神酒」と「厄晴れひょうたん」のセットです。この「厄晴れひょうたん」は、すべて本物の千成ひょうたんでできています!
「厄晴れひょうたん」を授与していただいたら、中にお願い事を書いた用紙を納めて、自宅の神棚や清浄な場所にお祀りし、災難が降りかからないように祈願をします。そして、厄が晴れたらお礼参りをし、厄晴れひょうたんを境内のひょうたん掛け所に感謝の気持ちを込めて納めます。
写真④は、そのひょうたん掛け所のひとつ「福部社」です。祠の横に、「厄晴れひょうたん」がすでにたくさん納められていますね!
2月、3月の間に、ここに掛けられるひょうたんの数はさらに増えて、掛けるところがないほど盛り盛りになるのだと思います。そして、来たる4月4日の「厄晴れ厄よけ ひょうたん祭り」の日には……!!
太宰府天満宮の「厄晴れ厄よけ ひょうたん祭り」については、昨年4月6日から13日まで、5回にわたって詳細にレポートしています。その中には、ひょうたん好きにとっては衝撃としかいいようのない画像もありますが、他では見ることのできない貴重な神事であります。ぜひバックナンバー(こちら)をお読みいただけたらと思います。
(920日目∞ 2月2日)