子どもたちがうらやましい!渡辺亮さんのワークショップ
by 丸黄うりほ
打楽器奏者の渡辺亮さんが、「楽団あまぎつね」でたくさんのひょうたん楽器を使って演奏されていることを、昨年12月20日の「ひょうたん日記」で紹介しました。たとえば、写真①のビリンバウ。写真②のシェケレ。そして、写真③は、ユウガオの実!渡辺さんのようなプロが叩くと、丸い穴をあけただけのユウガオの実までが、素晴らしい楽器に変身してしまう!
そのライブの後に、渡辺さんが「ひょうたんといえば……」と、わざわざメールで送ってきてくださったのが、図④なのです。「ひょうたんのはなし」という文字が読めますよね?そして、右のほうに「バラフォン」というひょうたん楽器の絵が、左に「ビリンバウ」の絵が描かれているのがわかるでしょうか。
この絵も文字もすべて渡辺さんの手描きです。渡辺さんは打楽器奏者であるとともに画家でもあります。とくに妖怪画が有名で、作品集も多数出版されていますし、展覧会もあちこちで行なっていらっしゃいます。
この「ひょうたんのはなし」は、渡辺さんが子ども向けのワークショップを行った時に配布されたものだそうです。そう、渡辺さんは大学の先生でもあり、楽器の演奏方法を教えたり、手作り楽器のワークショップ講師としても大活躍されている方なのです。(渡辺亮さんの公式サイトはこちら)
たとえば、図⑤のフライヤーをご覧ください。「お寺で冬あそび」と題されたこのイベントでも、来たる2月23日(木・祝)の「手づくり楽器と音あそび」で、音楽家の一人として出られます。フライヤー裏面には「身近な材料で楽器になるものを作ったり、身の回りにあるものを楽器にしたりしながら、みんなで音を楽しもう!」とも書かれています。対象は第1部が4歳から小学2年生、第2部が小学生ということで、本気で子どもたちがうらやましいです!(イベントの詳細はこちら)
図④の「ひょうたんのはなし」にもどりますと、過去に行われたこのワークショップの時は、どうやらひょうたんが主人公的なポジションを占めていたようです。
というのも、いきなり「きょねんのプレゼントはひょうたんでしたが、みんなひょうたんをしっていましたか。」と始まります。この文章から、まずは、子どもたちにひょうたんがプレゼントされたらしいことがわかりますね!
その後には、ひょうたんが世界中で「うつわ」として使われてきたという話、ひょうたんが楽器を作るのにもってこいだったという話が続きます。しかも、「キャンプでもつくったブラジルの楽器「ビリンバウ」」と書かれているではありませんか!
このワークショップでは、ビリンバウ作りが行われていたらしいのです!プレゼントされたひょうたんで作ったのでしょうか?そうだとしたら、このときには一体何台のビリンバウが生まれたのでしょうか?子どもたちが手作りのビリンバウを一斉にブンブン鳴らす……そのようすを想像するだけでわくわくしますね!
ひょうたんを「すいとう」にする方法も紹介されています。「まず、さましたにがいお茶をひょうたんに入れて、一、二日そのままおいて、それを二、三回くりかえして、さいごにお酒を入れて、かぜとおしのよいひかげでほします。するとくさみがぬけて、ちょっとした「すいとう」になります」
ひょうたんの水筒なら、大人だって欲しいですよね?このやり方を参考に、さっそく作ってみようと思います。
(915日目∞ 1月26日)