飄々を旨とし小事にこだわるべからず

by 丸黄うりほ

①『ひょうたんの育て方と作品づくり』(右)と『千成ひょうたんの栽培』

②『愛瓢』最新号121号とバックナンバー、会員名簿

③かっこいい!「全日本愛瓢会」のロゴバッヂ

④「瓢道綱領」。粋なひょうたん狂への道しるべ! 

私のようなへっぽこひょうたん好きには雲の上の存在であった、日本で最も格式の高いひょうたん愛好家団体「全日本愛瓢会」。ところが、このたび植物学者の湯浅浩史先生に強くお勧めいただき、ついに入会申し込みの手続きをしたことを1月6日の「ひょうたん日記」でお伝えしていました。

数日後、「全日本愛瓢会」の本部からどどーんと書類が届いて、申し込みを受理していただけたことがわかりました。これで私も晴れて「全日本愛瓢会」会員であります!

さて、重たいほどの書類の中身はなんだったかというと……。

まず、写真①をご覧ください。右は入会記念に進呈してくださった、創立40周年記念誌『ひょうたんの育て方と作品づくり』です。ひょうたんの栽培方法から、加工方法、湯浅先生によるひょうたん文化の紹介までが掲載されています。まだざっと流し読みしただけですが、かなり濃厚な内容で定価2000円となっていますから、この本だけで入会金3000円の三分の二。ものすごいお得感です。

左の『千成ひょうたんの栽培』は初心者向けのマニュアル冊子で、これさえあれば栽培が始められるようコンパクトにまとめられています。とはいえ、ひょうたんの蔓の整枝方法などはとても詳しい。じっくり読ませていただこうと思います。

さらに、写真②をご覧ください。1月6日の「ひょうたん日記」でも紹介した会報『愛瓢』の最新号121号と、バックナンバーの120号、119号です。こちらも写真満載で、驚きのひょうたん美や気になる作品がいっぱい。栽培についても、一般の園芸本などには載らないような試行錯誤のようすが報じられていて大変読み応えがあります。また、会則と役員名簿も同封されていました。

写真③は、「全日本愛瓢会」のロゴバッヂです。赤は日の丸、緑のカーブはひょうたんの曲線ですね。まるで、一流企業の社章のようでかっこいい!これをつけるには、フラワーホールのあるきちんとした背広やジャケットが必要かもしれません。

そして、もう一枚。真っ白い紙に筆文字で印刷された「瓢道綱領」が同封されていました(写真④)。

一、飄々を旨とし小事にこだわるべからず
一、円相は平和の象徴 和を第一と心得べし
一、くびれは奢りの戒め 謙虚を旨とすべし
一、空は無欲の鑑 利に走るべからず
一、不沈は不屈のあかし 精神力こそ肝心なり

「飄々を旨とし小事にこだわるべからず」……、以下すべて、粋なひょうたん狂になるための、大人が真面目に遊ぶための、大切な心得であります。一般のひょうたん好きを超えてその先へと進み、「瓢道」へと足を踏み込むときに、この綱領は大きな道しるべとなってくれることでしょう。

私は、「まず額縁を買いに行かなくては……」と思いました。

(908日目∞ 1月17日)

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