煩悩の数にはちょっと足りなかったけど

by 丸黄うりほ

①ひょうたんがバケツ2ついっぱい♡夢いっぱい♡

②「わりと美形」30個

③「まるこ型」26個

④まるこグランプリ金・銀・銅の「888シスターズ」

⑤「たんひょう」25個

⑥「串だんご」18個

⑦「フリーダムさん」6個。合計105個!

「ひょうたん日記」をご愛読の皆様、いつもありがとうございます! 本日「ひょうたん日記」は無事に通算888回目を迎えることができました! 8が3つ並べば三瓢子!6つ並べば六瓢息災!めでたい!

ところで、一昨日の日記で千成ひょうたん「ネルウァ」にできた実の数が多すぎて数えられなかったと書いたら、「10個以上は、もう無限大∞でいいのでは」とSNSにコメントくださった方がいらっしゃいました。本当ですよね、∞はひょうたん型だしね。

調子に乗って「∞個」ってことにしておいてもよかったのですが、私はそのへん生真面目なもので……、バケツにたっぷり2つぶんあるひょうたんを水洗いして、いつも通りに数をかぞえてしまいました。(写真①)

その結果、「ネルウァ」の実は105個(102個)できていたということがわかりました。「その(102個)っていうのは何やねん?はっきりせいや」というツッコミが耳元で聞こえます……。ちょっと待ってくださいね。あとで説明しますから。

ともかく100個は超えていました。何度も同じことを書いて、うれしそうでアホみたいですが、私のひょうたん栽培歴のなかで1苗にできた実の数としては最高です。煩悩の数である108個には少し及びませんでしたが。

それでですね、私は毎年、収穫時にはとれた実をずらっと並べて、「全員集合」の写真を撮ることにしています。ところが105個となると広げるための場所が足らない。スタジオみたいに広いとか、大邸宅だったらよかったんですが、我が家のような狭小住宅では引きがなくて無理。

そんなわけで、今年は5分割して紹介することにいたします。

まず写真②を見てやってください。こちらは「わりと美形」のコーナー30個です。いわゆる標準的なひょうたん型をしているタイプ。最も大きいもので11センチ。多かったのは8センチから9センチでした。

続く写真③は、「ネルウァ」の実にとても多く見られた、くびれの少ないまるっこいタイプ。「まるこ型」とでも名付けておきましょうか。これが26個ありました。なかでも、際立つかわいこちゃんベストスリー金銀銅が、写真④であります。どうですか?「888シスターズ」、 たまらんでしょ?

写真⑤は、「たんひょう」25個です。ひょうたんは上の膨らみが小さくて下の膨らみが大きいのが標準とされていますが、逆のパターン「たんひょう」も生まれます。「ネルウァ」は、このタイプの実もとても多かった。

そして、写真⑥は、上と下の膨らみがほぼ同じくらいで、「串だんご」のような18個。なんか食べやすそうですよね。

最後の写真⑦は、上のどれにも当てはまらなかった「フリーダムさん」たちです。真ん中の大きい実は、ベランダの柵にはさまったまま育ち、歪みが生まれました。その右にいる2個は5センチほどの極小ですが、ちゃんとひょうたんになることができました。左にいる3個はなりかけてしぼんでしまった。でも、これはこれでかわいい。

このしぼみ瓢3個をカウントすると105個で、省くと102個となるのです。私は美形ひょうたんももちろん大好きなのですが、こういうひょうたんも捨てられない。楽器にはなりにくいかもしれませんが、いずれは何かにしてやりたいと思います。

(888日目∞ 12月9日)

※次回889日目は奥田亮「でれろん暮らし」、12月12日(月)にアップ。

890日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、12月13日(火)にアップします。