本気でうまい!ひょうたん型の「カレーせんべい」
by 丸黄うりほ
昨日のつづきです。富岡鉄斎が描いた「花見又平図」が、かつておかき処「蕪村庵」の〈又平餅〉のパッケージに使われていたことに気づいた私は、「蕪村庵」にひょうたん物件がもう一つあったことを思い出しました。
前回「蕪村庵」の本店に行ったときは、〈又平餅〉がとっくに製造中止になってしまっていたことを知ってショックを受けたのですが、かわりにパッケージにひょうたんが描かれた〈蕪村あられ春秋 秋の月〉と、吹き寄せあられ〈蕪村 五・七・五〉を見つけて喜んで買ってきました。
そのときお店でもらって帰ったパンフレットに、ひょうたん型をした〈カレーせんべい〉が載っていたのです。
なんと、こんな商品があったのか!こっちこそストライクなひょうたん物件じゃないか!
そんなわけで、ヒョータニストとしては近いうちに求めに行かねばなるまいと思っていました。富岡鉄斎つながりのきょうこそ、その日である!私の足は自然に動き出しました。京阪七条から電車に乗って三条へ、六角通の「蕪村庵」本店へ。ちなみに「蕪村庵」は京都大丸にも店舗があるようですが、ここは本店で買いたいですよね。
さて、無事に〈カレーせんべい〉を入手した私は、自宅へもどってさっそくいただくことにしました。
パッケージはカレーらしく黄色をしていて、与謝蕪村(?)と思しき人物が描かれ、袋の上のほう、商品名の横に「蕪村さんも大好き」と書いてあります(写真①)。江戸時代の人である蕪村さん、果たしてカレーを知っていたのだろうか?という素朴な疑問が浮かびましたが、まあそんなことは脇へおいておきましょう。
ひょうたん型のおせんべいの可愛さを、どうぞとくとご覧ください!(写真②)
私などは、もうこの可愛らしさだけで、いける。じゅうぶん満足なのですが、なんとこのおせんべい、本気でうまい!
誇張なしに、食べる手がやめられない、とまらない。揚げせんべいなのですが、きちんとスパイスの香りと味が感じられて、カレー味のおせんべいの最高峰ではないか。
袋の裏側には、「七種類の厳選素材を長時間かけて煮込んだオリジナルスープに選び抜いたカレースパイスを合わせてつくりあげた、弊庵創作レシピの香りと旨みにこだわったカレーせんべいです」と書いてあります。いやほんと、この言葉に偽りなしです。
これはリピート買い間違いなしです。「蕪村庵」さんは全国に店舗展開されているようなので、みなさんもお近くのお店でぜひゲットしてくださいね!
(882日目∞ 12月1日)
- 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
- 本年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん。随時追加していきます) ∞ ふじっこさん(三重県いなべ市)、フェイ・ターンさん(東大阪市・瓢箪山)、ヤマミーさん(大阪府和泉市)、森野ゆかりさん(奈良市)、光澤大志さん(熊本市)、中野由紀昌さん(福岡市)、金森幹夫さん(三重県名張市)、KFさん(大阪府東大阪市)、美佐子さん(大阪市・フレイムハウス)、西山朝子さん(大阪市・ウーピーキッチン)、モリカワさん(ヒョウタン総合研究所)、杉浦こずえさん(大阪市・愛知県安城市)、塚村編集長、ヒロミさん(兵庫県淡路島)、虎爪さん(千葉県)、イトミーさん(名古屋市)、おーさきさん(兵庫県小野市)