成功!ヤマミーさんのひょうたん挿し木実験
by 丸黄うりほ
大阪府和泉市にお住いのヒョータニスト、ヤマミーさんからビッグニュースが届きました!なんと、ひょうたんの挿し木に成功したということです!
きょうの「ひょうたん日記」は、ひょうたん好きのみなさんにとって、また園芸ファンにとってもひとつのメルクマールとなるのではないでしょうか?まず、経緯をまとめておきましょう。
ヤマミーさんは9月の台風14号の来襲に備えて、その前日に屋根まで伸びていた千成、百成、ナガユウガオのすべての実を収穫しました。本当はもう少し栽培期間をおいてから収穫したかったそうですが、とにかく大きな台風が来るという情報が流れたため悩みつつ収穫に踏み切ったのだそうです。
台風14号が去った後、和泉市における被害はほとんどなく、蔓はいきいきとして元気なままでした。そんな千成ひょうたんの蔓の一部を剪定して花瓶にいけておいたところ、なんと根が出てきたそうなのです(写真①)。そのことについては、10月12日の「ひょうたん日記」でもお知らせしていました。
そして、そのときにも書いたんですが再掲しておくと、じつは我が家の千成ひょうたんの地面に這わせた蔓の途中の節からも根が出てきて、「ひょうたんって挿し木にできるんじゃないか?」とうっすら思ったのです。しかし、私が調べてみた範囲では、どんな園芸本にもネット上にもひょうたんの挿し木についての言及は見つかりませんでした。ひょうたんの水耕栽培をしているという人は見つかったのですが……。
ヤマミーさんは、根の出てきたひょうたんの蔓をさっそく植木鉢に植えて実験開始。写真②は、挿し木をした直後の様子だそうです。そして、挿し木といえば「メネデール」。「いい薬ですよ」とおすすめすると、実験に使ってみてくださることになりました(写真③)。
どうなったかな……。気にしつつ、数週間が過ぎました。
ヤマミーさんから「雌花が咲きました」という連絡をいただいたときは、思わず飛び上がってしまいました。
写真④⑤をご覧ください。小さいけれど、すべてのパーツを備えた完璧な雌花です。このサイズでは実になることは無理かもしれませんが、葉は以前よりも増えているし、蔓もピンとしています。ともかく、ひょうたんが挿し木で育つということは証明されました。
気温が下がってきて、ひょうたんの栽培自体が難しい季節になってきましたが、もっと暖かい時期に挿し木を開始していたらどうだっただろう?と思わせる結果です。ヤマミーさんの発想と実行力、そしてあふれるひょうたん愛に乾杯!
「実験成功おめでとうございます!」
(864日目∞ 11月4日)
※次回865日目は奥田亮「でれろん暮らし」、11月7日(月)にアップ。
866日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、11月8日(火)にアップします。