ひょうたん栽培も佳境に入ってまいりました！
by 丸黄うりほ
①我が家の千成「ネルウァ」に奇妙な花？
② KFさんの千成「後白河」もまだ花が咲いています
③美佐子さんの千成「ひょうちゃん」は先成りの実だけを収穫
④整然とした見事な蔓仕立てです！
⑤中野由紀昌さんのひょうたん「雷神」の実。ふくらんできました！
⑥フェイ・ターンさんの天下一「ハンモック姫」（右）
⑦イプの「イプ・ターン2世」（左から2番目）
⑧謎の実はますますカボチャに似てきました……
きょうは、ヒョータニストさんたちのひょうたん栽培のようすを2週間ぶりにお届けします。このところ少し寒くなり、ようやく気候も秋らしくなってきました。ひょうたん栽培も佳境に入ってきた感じがします。
まずは我が家の千成ひょうたん「ネルウァ」の近況から。7月中旬から花が咲きだした「ネルウァ」は、なんときょうもまだ花が咲いています。7月から3カ月もの間、まったく1日も欠かさず花が咲いているひょうたんって、ちょっと驚異的じゃないですか? 少なくとも私は15年以上になる栽培歴のなかで、こんなひょうたんは初めてです……。
その「ネルウァ」に先日ヘンテコな花が咲きました（10月3日）。写真①がそれなんですが、いったいどうなっているのか？
ひょうたんの葉は蔓から左右に互い違いにでてくるのですが、この蔓は先端にひとまとめに5枚ほど葉がついており、その真ん中に半分葉みたいな花びらがついていました。一応、この白い花びらの下に雄しべがあったので、この花は雄花のようでした。が、その左にもうひとつ雄花の蕾がでており、何枚かの葉といくつかの花が一体化して塊になっていました。
自然のバグ？もともと花は葉が変形したものだそうですけど、そこまでして咲きたいのか「ネルウァ」よ……。
「ネルウァ」の兄弟苗・東大阪市のKFさんの千成ひょうたん「後白河」も、10月に入っても花をつけています（写真②、10月3日）。実はすでにたくさんできているようですが、蔓にはまだまだたくましさが感じられますね。「後白河」はその名にふさわしく、ウドンコ病や虫害、台風などの災難があってものりこえて、しぶとく長生きしてくれそうです！
さて、もう一つの兄弟苗、大阪市のカフェバー「フレイムハウス」美佐子さん宅の千成ひょうたん「ひょうちゃん」は、7月受粉の先成りの実19個を収穫（写真③、10月8日）。ふっくらと丸く、かわいい実がたくさんできました。薄い緑色の実にはカビもキズもなく、つるつるすべすべ！
9月以降に受粉した実は、もうすこしぶら下げておいて実がしっかりしてから収穫することに。先端の青い葉だけを残して古い葉をカットしたら、ベランダは写真④のように整いました。美佐子さんがいかに美しく蔓を仕立ててこられたかがわかりますね！本当に大切に育ててくださったのだなぁと一目瞭然。ありがとうございます。
かわって、写真⑤は、福岡市の中野由紀昌さんのカラヴィンカひょうたん「雷神」の実です（9月28日）。枝豆のようだった雌花がしっかりとふくらみ、ひょうたんになってきているのがわかります。この写真の撮影からすでに2週間たっていますので、今はさらに大きくなっていることでしょう。なんとも味わいのある良い形です。
東大阪市・瓢箪山のフェイ・ターンさんは、ひょうたんの受粉記録をノートにつけて、収穫までに必要な日数の2カ月以上をクリアしたものから順に五月雨で収穫しています。フェイさん曰く「一気にとってしまうのが寂しくて、毎日ちょこちょこ、うっとり。楽しみは小出しにしています」とのこと。うーん、愛情を感じる素敵なコメントですね！
確かに収穫って、一気にやらなくてもいいですよね。まとめてやると結構な重労働ですが、フェイさん流のやり方ならしんどくないし、何度も喜びが味わえて楽しみが引き伸ばせます。私は今年は千成ひょうたんで、実の数が多すぎて受粉日がわからなくなってしまったんですが、大きめひょうたんの栽培年にはマネしてみよう。
さて、そんなフェイさんが9月30日に収穫したのが写真⑥（右）です。左は去年栽培した天下一の実で、今年の実はその二代目。親子だけどあまり似てないかな？今年の実は「ハンモック姫」という名前をもらい、美形に育ちました。
写真⑦（左から2番目）は、10月1日に収穫したイプ「イプターン2世」の実。一緒に写っているのは去年栽培した「イプターン」の実たちです。こちらは、親子でそっくり。
最後の写真⑧は、8月に受粉し、まだ栽培途中の謎の実（10月3日）。メルカリでUFOだということで購入したタネだったそうですが、ますますカボチャに似てきましたね。この模様入りの深緑色の皮は、UFOという品種のひょうたんでないことは確か。花が白かったそうなのでラゲナリア属なのでしょうが、おそらくなんかのハイブリッド。でもかわいいからオールオッケーよね♡
（847日目∞ 10月11日）
