「彩瓢菓撰」ひょうたんで11の和菓子老舗がコラボ!

by 丸黄うりほ

①ジェイアール京都伊勢丹に出現した「山水會」コーナー

②のれんも六ひょうたん!

③「彩瓢菓撰」パッケージにも六ひょうたん!

④11種類の味、落雁12個の詰め合わせ

⑤ディスプレイもひょうたん尽くし

⑥共通の木型も展示されていました

⑦お菓子と同じデザインの手ぬぐいも限定販売

⑧うちに連れて帰った箱は、水色の「鶴屋弦月」さんのが2個♡

「ジェイアール京都伊勢丹のフードフェスティバルで出る限定商品に、ひょうたんの落雁があるようですよ!」という情報が、福岡市のヒョータニスト・中野由紀昌さんと、東大阪市のKFさんのお二人から丸黄にもたらされました。

伊勢丹のウェブサイトをチェックしてみると、震えるほど可愛い、カラフルなひょうたんの落雁の写真が!9月28日から10月4日までの1週間のみの限定販売!これは出向かねばなるまい!ということで初日にさっそく行ってまいりました。

地下1階の特設売り場には、「山水會」ののれんがどどーん!(写真①)よく見ると、のれんの中にもちゃんと六ひょうたんがいます。しかも全部形が違っていていちいち可愛い。芸の細かさに涙が出そうです(写真②)。

目当てのお菓子、「彩瓢菓撰」のパッケージにも六ひょうたん。ディスプレイにもひょうたんのお皿が使われ、くらくらするほどのひょうたん濃度の高さ、完璧なまでのキュートさです。(写真③④⑤)

さらには、お菓子作りに使われた共通の木型の展示もありました(写真⑥)。そして、その木型の文様をかたどった手ぬぐいまで限定販売!(写真⑦)

はー。たまらん。うれしすぎて息が止まりそうでしたが、このへんで何をそれほど興奮しているのか、ちゃんと説明しておかねばなりませんね。

「山水會」は、老舗和菓子店のご主人有志によって1999年に発足した会で、会員は「鍵善良房」「亀屋良長」「亀屋良永」「塩芳軒」「笹屋春信」「千本玉壽軒」「鶴屋弦月」「二條若狭屋」「船屋秋月」「三木都」「小堀日之出堂」の11軒。ジェイアール京都伊勢丹の25周年を記念して、「山水會」の11軒でひとつのものを作ってみるという取り組みが、今回のひょうたん落雁「彩瓢菓撰」だったそうなのです。

同じ木型を使い、各店がそれぞれ異なる材料、風味の落雁を作って、それを詰め合わせたのが「彩瓢菓撰」。ひょうたんの形は6種類。11軒で12個入りですから、1種類だけ同じお店の味が2個入る。どのお店が2個入っているかはランダムだということです。

しかし、なぜ共通のテーマにひょうたんを選んだのでしょう?私は、売り場にいらっしゃった、おそらくどのお店かの若旦那ではないかと思われる人に尋ねてみました。

すると、「コロナがきっかけなんです。ひょうたんは縁起がよく、6つ揃えば六瓢(無病)息災。一刻も早く病の流行がおさまりますようにという願いを込めています」と、丁寧に答えてくださいました。

私は「彩瓢菓撰」と、木型柄の手ぬぐいを買い求め、自宅で再びじっくりと愛でることにしました。

蓋をとると12個の落雁がパレットのように並んでいます。私が買った箱に2個入っていたのは、水色をした「鶴屋弦月」さんの落雁。シンプルな砂糖風味のようです。大豆、カカオ豆、ごま、梅肉などが入った味もあるようですが、もったいなくてすぐには食べられません。(写真⑧)

しばらく鑑賞してから、お抹茶をいれていただくことにいたしましょう♬

(841日目∞ 9月30日)

※次回842日目は奥田亮「でれろん暮らし」、10月3日(月)にアップ。

843日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、10月4日(火)にアップします。