ひょうたん型をしたひょうたん。やっぱりかわいい

by 奥田亮

収穫した百成ひょうたん。親戚のカボチャと記念撮影。

受粉して大きくなりかけたのにうまく成長しないIPU。たぶんこの2つもダメな気がします。

中秋の名月に横たわる、なんだか妖しげなIPU。(撮影:中島敏子)

今宵(9月10日)は中秋の名月。夜の散歩に出かけたときにちょうど雁田山から顔を覗かせたお月さまに出会うことができました。月の雁田山はいかにも大和絵的で、なぜか懐かしいような気持ちになります。今年の中秋の名月は、占星術的に特別な状況らしいのですが、なにが特別なのか忘れてしまいました。まあいいか。

9月の声を聞くころから、菜園の夏野菜たちは急激に衰え始めました。今年は去年に比べると少しはよくなったように思います。キュウリ、ナス、オクラは順調で、たくさん採れましたし、カボチャはこぼれ種ながら立派な実が4つできました。トウモロコシも少ないながらおいしくいただくことができました。ただ、よくなかったこともあります。トマトは雨避けをしなかったために実が割れてしまい、さらに赤くなるのを待って収穫しようとすると、すでに芋虫さんがきれいに穴を開けて気持ちよさそうに中でご就寝なさっていたりで、結局8割ほどは食べることができませんでした。ピーマンやシシトウはカメムシ虫のような虫が茎にビッシリと並び、実が一向に大きくなりません。ああこれは土の力がまだまだ足りないのが原因です。こんな時、殺虫剤や農薬の力を借りたくなるのも理解できますね、ああ……。

さて、わがひょうたんはどうなったでしょうか。まずはこぼれ種の百成くん。すっかり蔓が木質化し、実も軽くなっていた4つを収穫しました。地這いのためか、虫喰いもけっこうありますが、口が長くてくるりんと丸く、でっぷりとしたユーモラスな形。まだあと2つほどなっています。ひょうたん型をしたひょうたん。やっぱりかわいいですね。

蔓ボケかもしれないと思っていたIPUは、ようやく雌花をつけはじめ、いくつかは結実したかに見えたのですが、ある程度の大きさ(10センチぐらい)になるとことごとく黒くなって萎んでしまいます。ホントは受粉していなかったのか、やる気がないのか、原因はわかりませんが、蔓は元気すぎるぐらい元気で、気づけば二階の物干しまで太い蔓を這わせているので、蔓の延伸にエネルギーを使い過ぎて実が育つことができないのかもしれません。虫もたくさんついてしまいました。土を十分育てなかったからかもしれません。

IPUはもうダメかなと諦めかけていたある日、ふと二階の窓から軒の屋根を見ると、あれれっ? こんなところにデカいのができてるではありませんか! でっぷりと気持ちよさそうに横たわっています。そうだったんだね。

さてさて、ライブの続く秋。来週の19日(月・祝)にもスワロー亭でライブがあります。9月25日でまで周辺市町村の飲食店で開催されている、カレーのスタンプラリー「やっぱりカレーだねフェス」関連企画として「なんちゃってインド音楽」ライブを開催します。共演は、電子音楽のsui nacazimaさんとダンスの鈴木彩華さん。ある日タイトルだけ思いつき、お二人に共演をお願いして快諾を得たのですが、内容は全くの白紙。先日打ち合わせをしてようやくおぼろげに全体像が見えてきました。今週一度音出しをするのが楽しみです。本番はもっとさらに面白くなることは間違いありあません。

あくまでも「なんちゃって」ながら、自分の音楽歴の中に占めるインド音楽な感覚に改めて気づきましたが、インド音楽に詳しい人のツッコミがないことを願います。あくまで「なんちゃって」なんで! でれろん!

(829日目∞ 9月12日)