急に老けてきた?千成ひょうたん「ネルウァ」
by 丸黄うりほ
お盆が明けるというのにあいかわらず暑いですね。でも、空の色や雲の形をみると、真夏はすぎたのかなと感じられるようになってきました。
我が家の千成ひょうたん「ネルウァ」は、お盆のちょっと前くらいから急速に老けてきました。白髪……ではなく、黄色い葉が増えてきたのです。
私は自分のペンネームを「丸黄」と名乗っているくらいでして、黄色が大好き。なので、ひょうたんの黄色い葉も「美しいなー」と思います。透明水彩で塗ったみたいな鮮やかな色。
しかし、植物としてはこれは決していい兆候ではありません。なぜ黄色い葉が増えるのか?というと、ひとつは単純に老化です。ひょうたんの葉は展開して60日たつと光合成ができなくなり、老化してしまうといわれています。
もうひとつ考えられるのは肥料切れ。花を咲かせて実を育てるのに一生懸命なひょうたんは、とてもたくさんの栄養分を必要とします。我が家の場合、植え付けの時に油かすと化成肥料を与え、定植後1カ月の7月上旬にはリン酸とカリの固形肥料を与えていましたが、その後は液肥を補うだけでした。そろそろ栄養不足になってきたのかもしれません。
もうひとつは単純ですが、水不足。お盆前の数日間は、夜出かけていて朝1回しか水やりができなかった日がありました。
あともうひとつの可能性は病気です。これはやっかいです。
そんなわけで、黄色い葉がきれいだとノンキなことばかり言ってられない。私は黄色くなった葉をしっかりと観察してみました。
すると、わかったことがありました。どうやら、他の葉の下になっているとか、何らかの事情で日当たりが良くない葉からどんどんと黄色くなっているようなのです。写真③や④を見ていただくとよくわかりますよね。そして、黄色くなっているのはベランダの柵の内側の葉ばかり。写真⑤はベランダの外側なのですが、こっちは青々としています。
気になるのは、黄色い葉に水玉模様があることで、これは何らかの病気の可能性があります。べと病やうどんこ病などの病気も風通しが悪いと出てくるので、やはりベランダの内側にはびこりがちです。
私は黄色い葉をできるだけカットしました。それから、チッソの入った標準タイプのハイポネックスを与え、水やりも朝夕、1日2回に戻しました。
すると、葉の黄化はぴったり止まったのです。このことからわかるのは、どうやら今回は病気ではなさそうだということ。
「ネルウァ」の兄弟苗を育ててくださっている、東大阪市のKFさんからもまったく同じような葉の黄化についての相談があり、おそらく原因は我が家と同じだと思われます。肥料切れと老化現象。
やはり葉が黄色くなるのは、人間の白髪に近いものがあるのかな。近いうちに、油かすなどの固形肥料をたっぷりと追肥してやらなくては。
(810日目∞ 8月16日)