はてしなきひょうたんがいい感じにワープ
by 奥田亮
ちょうど1週間前の8月8日、ひょうたんの日。この「でれろん暮らし」112号が配信になった日の夜にスワロー亭で開催したライブイベント「はてしなきひょうたんがワープする夜」は、おかげさまで予想を大きく上回るたくさんの人たちにお越しいただき、大盛況のなか、無事終えることができました。ただ、盛況すぎて店に入りきれず、お帰りになった方もおられたようで、大変申し訳ないことをいたしました。
ライブは、カトウシモンさん自作のお話「龍乗りの物語」の語りを中心に、シモンさんのドラムと三味線、Okikaさんの電子音と影絵、ダンス、そして私のひょうたん楽器が行き交うお芝居のような構成。開演前に一応、ということで通しで確認して合わせたのですが、いざ本番となると流れの中ですっ飛ばされたり順番が変わったり。そのあたりはさすがに百戦錬磨のお二人。瞬間瞬間に切り替えて、最初からそうだったようにこともなくステージを続けていきます。まあ幸い私も、即興的なことばかりしてきたので、現場に合わせていくのは苦手ではありませんし、むしろ、練習通りでない方が気分が上がります。いい感じに終えることができました。お客様もそれなりに楽しんでいただけたのではないかと思います。
「でれろん暮らし」的に特筆するとすれば、ひょうたん楽器はおくとして、わがひょうたんピアスが、ダンサーOkikaさんの耳元で妖しげに揺れていたことでしょうか。ふだん使いには少々大きすぎるひょうたんピアスも、ステージなら舞台映えもするというものです。
この日は、町内の飲食店「Tommy’s」にキッチンカーで乗りつけてもらい、店の前でドリンクやタンドリーチキン、ハンバーガーなどを販売してもらいました。例年だと8月12日にお盆の花を配る「お花市」が自治会の主催で行われ、前の通りは露店でおおいに賑わうのですが、ここ3年中止が続いているので、なんだかうちの店だけで「お花市」をやってるみたいでした。少々ご近所への騒音が気になるところではありますが、たまにこういう賑わいを勝手につくるのも悪くないですね。
もう一つうれしかったのは、カトウシモンさんが拙作CD『とちうで、ちょっと』をとても気に入ってくださったことでした。万人受けするとは、よもや思いませんが、こうやってピンポイントで私の中の「音楽」の何かが伝わるのは望外の喜びです。まだまだ売るほどありますが、作ってよかったっす、でれろん。
(809日目∞ 8月15日)