ひょうたんがいっぱい!瓢箪山稲荷神社の夏祭り(1)
by 丸黄うりほ
7月18日、瓢箪山稲荷神社の夏祭りに行ってきました。
「ひょうたん日記」では、東大阪市の瓢箪山について何度か書いてきましたが、いつ行っても町中ひょうたんだらけ。ひょうたん好きにとってはパラダイスのようなところです。町の真ん中にある瓢箪山稲荷神社の夏祭りは去年も行われていましたが、コロナ禍のために2年連続で盆踊りの奉納が行われませんでした。それが今年は行われるという情報をキャッチ。期待が高まります!
近鉄瓢箪山駅を出て南側の神社方面へ向かうと、一の鳥居の前にひょうたんな看板が立っていました(写真①)。参道には夜店がぎっしりと並び、地元の子どもたちや家族連れで大にぎわいです。
境内には櫓がたてられ、たくさんのちょうちんが飾られていました。貼られている夏祭りのポスターにもいい感じのひょうたんモチーフが!(写真②)
さらに素晴らしいのが、本殿前に設置された茅の輪くぐりです。写真③をよーくご覧ください。「夏越の大祓」で全国の神社にたてられる茅の輪は、ふつう円形をしている場合が多いんですが、瓢箪山稲荷神社の茅の輪はなんとひょうたん型をしているのです!二重の輪でご利益も二倍ありそう?私はさっそく作法にしたがってくぐらせていただきました。
境内をお参りしていると、元気な歌声が響いてきました。シンガーソングライターの若林美樹さんが歌う「ひょこタン音頭」です。「ひょこタン」はキツネのゆるキャラで、音頭まで作られているほど瓢箪山の人々に愛されているのですが……、ここでちょっと複雑な胸の内を告白しておきますね。
というのは、瓢箪山にはひょうたんのゆるキャラもいるはずなのです。しかも3体も。その名は「キューたん」「せんなりくん」「ひょうたクン」といいます。
キツネの「ひょこタン」ももちろん可愛いんですが、ひょうたんたち3人はどこへ行ってしまったのか……。瓢箪山のひょうたんのゆるキャラについては「ひょうたん日記」81日目に詳しく書いていますので、どうぞそちらも読んでみてくださいね。
さて、若林美樹さんのライブの次は、今回最も見たかった「瓢箪山音頭」と「東大阪音頭」の奉納です。この音頭についても「ひょうたん日記」549日目で詳しく書いておりますが、実際に踊ってらっしゃるところを見せていただくのは今回が初めて。
少しずつ暮れてゆく境内。ちょうちんの明かりが輝いてきました。
お揃いの赤いシャツを着て、キツネのお面を頭に飾った女性たちが、音頭にあわせて踊り始めました。踊り手さんたちは、瓢箪山音頭保存会/東大阪音頭保存会のみなさんです。
「瓢箪山音頭」はとても上品な感じの歌でした。踊りも激しくなくて、はんなりと優雅です。初めて聴く「東大阪音頭」はさらに優しい感じで、振り付けも盆踊りというよりも少女歌劇団のレビューのようでした。
その輪のなかに、「ひょこタン」も機嫌よく参加。そのとき「あっ」と気がついたんですが、「この子、ひょうたん型の名札をしている!」(写真⑤)
キツネのゆるキャラではあるけれど、「ひょこタン」も、ちゃーんとひょうたんに目配せしてくれていたのですね!
(791日目∞ 7月19日)
(明日に続きます)