遂にこの日が♡「ネルウァ」のランデブーナイト
by 丸黄うりほ
例年より約1カ月も遅い5月のタネまきに加えて、6月の定植後も蔓が割れたり、葉が日焼けしたりと心配が尽きなかった千成ひょうたんの「ネルウァ」。活性剤のリキダスとメネデール、殺菌剤のベンレートとトップジンを週1で与えてお世話していたら、ちょっとずつ回復。
7月13日に、ようやく花が咲きました!
そこに至るまでの経緯を記しておきますと、7月に入ってからの「ネルウァ」はちょっと蔓ボケ気味でした。蔓ボケというのは、蔓が伸び葉は旺盛に繁るわりに、なかなか花が咲かないという現象で、我が家のひょうたんはどうも毎年その傾向があるのです。
去年は定植後1カ月でチッソ分の多い油かすを追肥してしまい、さらに蔓ボケが進行してしまいました。今年はそれを覚えていたので、7月6日にチッソを含まない固形タイプのリンカリ肥料を追肥しました(写真①)。このタイミングでの追肥は、蔓や花芽の様子をよく観察して行う必要があり、なかなか神経をつかう作業なのです。
子蔓は追肥後もぐんぐんと伸び、1本が7月7日に南端、もう1本が10日に北端に達したのでそれぞれ摘心。そして、いつもは子蔓を摘心するまでに出てくる脇芽は全部カットしているんですが、今年は6月に病気疑惑があったため蔓カットに迷いが出て、すでに孫蔓がぴょこぴょこ出てきています(写真②)。そんな状態のなかで、12日に我慢しきれなくなり最終手段の液肥(開花促進ハイポネックス)を与えました。
すると、即効性あり!翌日の13日にあっけなく開花宣言!ハイポネックスって本当にすごい!
写真③④をご覧ください。これは13日午後4時ごろの様子です。③は2つとも雄花で、④が雌花です。雄花はしゅっとした漏斗型で、雌花はひょうたん型をしていますよね!
写真⑤⑥は午後6時ごろ。薄暮のなかで花が開き始めました。そして、写真⑦⑧は午後9時ごろ。雄花の中心には花粉がたくわえられ、雌花の中心には花芯があります。雄花の花粉が雌花の花芯にくっつくと受粉を行なったことになります。自然状態ではこの作業を夜蛾が行なってくれるのですが、蛾がいない環境では人間が行うことになります。
私は雄花を摘み取り、その花びらを剥き、花粉を雌花の中心に擦りつけました。
これでうまくいけば雌花のひょうたん型、子房と呼ばれる部分がふくらんできて、ひょうたんになるのです。しかし、現時点では成功したかどうかまだわかりません。数日たてば結果が出ているはず……。
「ネルウァ」、ここが勝負どころだ、頑張れー!
どうか、雌花が無事に実になりますように! みなさんも「ネルウァ」の初めての雌花を応援してやってくださいね!
(790日目∞ 7月15日)
※7月18日(月・祝)の奥田亮「でれろん暮らし」はお休みです。791日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、7月19日(火)にアップします。