転がり続けるひょうたんアクティビティ(1)

by 丸黄うりほ

①ふじっこさんの本命、大瓢エースの「翔太郎」の実

②野良ひょうたんに棚が?作ってくださったのは?

③ふじっこさんとヤマミーさんの友人、虎爪さん宅で発芽!

④まいたタネはこちら、ヤマミーさんのひょうたんでした

⑤西瓜糖壺さんにプレゼント。「カールハインツ」と命名

⑥こちらの豆ひょうたんは2個まとめて「・(ナカグロ)」

⑦この鶴首は「シュトックハウゼン」と名づけられました

⑧「名無し」?

ひょうたんにはまってしまった人は、どうやらひょうたんを人にすすめずにはいられなくなってしまう。そのような魔力がこの植物には潜んでいるように思います。きょうと明日の2日間は、そんな「ひょうたんアクティビティ」について報告していきたいと思います。

1日目は、三重県いなべ市のヒョータニストで、ヒョウタン総合研究所所員でもあるふじっこさんのアクティビティを中心に。

写真①はふじっこさんの本命ひょうたん、大瓢エースの「翔太郎」の実です。撮影日は7月10日。この時点で高さ30センチほどになったそうです。実の表面にタテ縞のような模様が出ているのがわかるでしょうか? これはまだ実が成長途中であることを示しています。順調であれば人の身長ほどにもなる品種ですから、どこまで大きくなるか? 楽しみに見守っていきたいと思います。

ふじっこさんは、大瓢エースのほかに畑で大ひょうたん1苗、庭で百成ひょうたん3苗を栽培中ですが、それ以上に苗があまって植える場所がなくなってしまい、一部の苗を空き地に「野良ひょうたん・スカル」として定植したことをお伝えしていました(7月6日の日記)。なんと、その野良に助っ人が登場!

写真②をご覧ください。野良ひょうたんに棚ができています!

この棚を作ってくれたのは、写真に後ろ姿が写り込んでいる人物。この土地の所有者さんなのだそうです。そういえば、と思い出してくださった方もいらっしゃるでしょうか? 去年、ふじっこさんがここで「こっそりと」栽培を始めた時も、隣家のおじさん(この方)が栽培を許可してくださっただけでなく、積極的に協力してくださったことを……。その時の話では、「来年は自分もひょうたんを栽培したい」とおっしゃっていたと記憶しているので、今年はふじっこさんの作った苗を多数引き取ってくださるのだろうと私などは思い込んでいたほどでした。諸事情あってお願いできなかったみたいですが、このような形で今年も協力してくださったのですね。これも、ふじっこさんの熱意、ひょうたんアクティビティの賜物ではないかと思います。

続いて写真③をご覧ください。発芽したばかりのタネ。これは6月下旬の撮影ですから、順調に育っていれば現在はもうちょっと大きくなっていることでしょう。この芽は、もともと写真④のひょうたんのタネでした。このひょうたんをプレゼントしたのはおなじみ大阪府和泉市のヒョータニスト・ヤマミーさんで、もらったひょうたんのタネをまいてみたのは、ふじっこさんの友人でもある虎爪さん。うれしいですね、ひょうたんが世の中を巡っています! この時期からの栽培はなかなか難しいかもしれませんが、頑張ってほしい。

最後に、写真⑤〜⑧をご覧ください。この5個のひょうたんは、すべてふじっこさんが昨年栽培し、収穫したもの。まとめて喜んでいただけそうな方にプレゼントしたのだそうです。ふじっこさん曰く、「ひょうたん好きな人が増えるとうれしいから。私が持ってても日の目を見ないひょうたんたちたくさんなので」とのこと。うーん、太っ腹です。啓蒙アクティビティしてますね!

これらのひょうたんを貰ってくださったのは、西瓜糖壺さんというとても素敵なテクノポップ・ユニットのお二人。私たちヒョウタン総合研究所とは、今年のゴールデンウィークに開催されたイベントで知り合いました。うれしいことに、ひょうたん音楽を気に入ってくださって、わざわざ神戸のライブにも足を運んでくださったほど。

西瓜糖壺さんは、これらのひょうたんに名前を付けてくださったのだそうです。

写真⑤が「カールハインツ」、⑥が2個まとめて「・(ナカグロ)」、⑦が「シュトックハウゼン」で、⑧は名無し。なんで⑧は名無しなの?なんで⑥は2個まとめてナカグロなの?とか、いろいろツッコミたくはなりますが、そこはアバンギャルドって解釈でOKでしょうか?

(788日目∞ 7月13日)