暑すぎるとひょうたんの葉も日焼けする

by 丸黄うりほ

①7月1日午後、我が家の西向きベランダは40℃超え!

②千成ひょうたん「ネルウァ」の葉が焼けました

③双葉や下の葉も老化して黄色く……

④フェイ・ターンさんの大ひょうたんの葉もやられました

今週は雨や曇りの日が多そうですが、先週のかんかん照りはすごかったですね。特に7月1日は、全国で40℃超えの地点が出て、我が家のある大阪も38℃まで上昇。38℃って、体温より高いですよね。発熱状態!

その日自分はクーラーのある部屋で仕事をしていましたが、ふとベランダを見ると、千成ひょうたん「ネルウァ」の葉がぐったりしていました。我が家のベランダは西向きで、昼の最も暑い時間帯(午後2時から4時ごろ)は、葉が暑そうにしていることが多いのです。しかし、なんといっても「ネルウァ」はやっと元気を取り戻したばかり。つる割れ病の疑いは薄れたものの、昼間に葉がぐったりするというのもこの病気の症状の一つであるので、やはり気になります。

ベランダへ出てみると、凄まじい暑さ!暑いというより熱い!熱風が顔のあたりにぶわっと吹き込んできて、その熱さはまるで料理でもしているようです。温度計をみると42℃もありました。

暑いベランダであるのは毎年のことなんですが、この日はちょっと異次元な感じでした。数分そこにいるだけで汗が大量に滴り落ちてきます。

ベランダの柵とガラスを触ってみると、……熱いっ!! 思わず手を引っ込めました。誇張でなく、卵焼きができそうな高温になっていました。

このままではダメだ。回復中の「ネルウァ」が暑さで死んでしまう!私はジョウロに水を汲み、ベランダのコンクリートに打ち水をしました。しかしそれが、驚いたことに一瞬で乾いてしまうのです!なんやねんこれは!私は窓を開け、室内の冷風を「ネルウァ」に送りつつ、10回くらい打ち水をしました。あたふたしながら洗面所とベランダを行き来していると、こっちまで熱中症になりそう。「おひさま、もうやめてください!」私は心の中で叫んでいました。

そんな騒ぎも午後5時半になるとだいぶ落ち着いてきました。しゅんとしていた「ネルウァ」の葉も、午後6時ごろには少しずつ元気を取り戻してきました。よかった……。「ネルウァ」、よく頑張ったね。

翌朝、「ネルウァ」の葉をみると、7枚が焼けていました。そのうちの1枚が写真②です。ベランダのガラス部分に接していたところが、乾いて白くなってしまったのです。双葉と下のほうの本葉も黄色くなって一気に老化してしまいました(写真③)。同じ日に、ヒョータニストのフェイ・ターンさんの畑でもよく似た被害が出ていたそうです(写真④)。

私は、これを機会に葉の日焼けについて少し調べてみました。

それによると、葉の日焼けが起こりやすくなるのは高温時で、しかも西日が当たる時。室内で育てていた植物を外に出したり、天気の悪い日が続いたあと急に晴れた時にも起こりやすい。日焼けを防ぐには遮光できるものを用意すればいいそうですが、ひょうたんのように普段は日当たりの良いのを好む植物の場合は難しいですね。葉が乾いても焼けやすくなるので、気温の低いうちに葉に水をかけておくのもよいらしい。焼けてしまった葉は、もう元にはもどらないため、切り取るしかないそうです。切り取るハサミは、消毒をした清潔なもので行うことも必須です。

なるほど。午前中は日ががんがん当たってもそれほど高温にはなりませんから、やはりひょうたん栽培には東向きのほうが適しているということなんですね。とはいえ、ベランダの向きを変えることはできません。「ネルウァ」には暑さに負けず、たくましく育ってもらうしかなさそうです。

(782日目∞ 7月5日)