ひょうたんリード楽器の可能性が広がりました

by 奥田亮

17日に開催された「境内アート小布施×苗市」@玄照寺

寒いです!なんだか1週間ごとに暖かい、寒い、を繰り返すのは春だからでしょうか。先週、ようやく早咲きのしだれ桜が少し開花、とお知らせしましたが、連日の20℃越えで翌日には満開になり、あっという間に葉桜になってしまいました。ちょっと早すぎです。ソメイヨシノも一気に咲きました。そうこうしているうち、週の半ばにけっこうまとまった雨がドドっと降りまして、満開の桜を容赦なく散らしていきましたが、まだ咲き始めだったので、それほど散らなかったのは幸いでした。雨の翌日には急に冷え込んで、朝夕は2℃ぐらいにまで下がり、おかげで17日の「境内アート小布施×苗市」は、桜満開の中で開催となりました。

さて、94号で吐露したように日記のネタに困る週もあるのですが、逆にネタが多くて紹介しきれないという週もたまにあります。先週がまさにそうでした。上述した「境内アート」の準備の中、4月13日にリード楽器のレジェンド梅津和時さんと多田葉子さんのデュオ「烏賊様DUO」のライブを主催。会場に設定したのは、町で人気のカフェ、ミクニヤさん。マスターにお願いして料理は名前にちなんでイカ尽くし。音楽はクレズマーやロックやジャズやオリジナル曲を管楽器2本で演奏するという唯一無二の世界。RCサクセションファンのアラ還世代はもちろん、音楽をスマホでしか聴いたことがないというヒップホップ好きの20代の心もわしづかみにしたようでした。加えて、いつもならすぐに騒ぎ出す小さな子どもが、梅津さんが音を鳴らした途端、食い入るように集中して聞き入り、最後に爆睡したのには驚きました。恐るべし梅津さん。

烏賊様DUO(梅津和時+多田葉子)のライブ@カフェ・ミクニヤ

翌日、スワロー亭を訪れてくださった梅津さんと多田さんに、拙作のアメリカ瓢リード楽器「フリーダム」を見ていただきました。梅津さんが早速吹いてくだったのですが、拙い造作故に鳴りにくかったリード部分に薄い紙を挟んだりして改良してくださいました。そのお姿を拝見して、あーホントに音楽を愛しておられる方なんだなと感じ入った次第です。いや〜ひょうたん楽器に箔がつきました。そしてひょうたんリード楽器の可能性が広がりました。

ひょうたんリード楽器「フリーダム」を吹く梅津さん

梅津さんによって改良されたリード。これで鳴りがよくなりました!

さらに週末には、小布施町立図書館「まちとしょテラソ」でのひょうたん栽培プロジェクトの打ち合わせ。来月5月から来春まで、定植から収穫、そして楽器(あるいはほかのひょうたんグッズ)作りのワークショップを開催するということになりそうです。ということで、さっそく苗づくりを始めなければならなくなりました。タネは昨年収穫した実から採れるものだけを使うことに。百成、千成を中心に、IPUとUFOも少し。まだ朝晩は冷え込むので、先週までひょうたんを水つけしていた衣装ケースの底に水はけ用の穴をあけて、簡易なハウスを作りました。ここに苗ポットを入れて育てますが、今回のご報告には間に合いませんでした。丸黄さんのひょうたん日記でも、各地での苗づくりが報告されていて、遅ればせながらやっと流れに乗ることができました。5月中旬に予定されている定植までに無事に苗ができますように。でれろん。

栽培予定のタネ(左から千成、百成、IPU、UFO)

(729日目 ∞ 4月15日 )