養老公園でひょうたんライトアップ!

by 丸黄うりほ

①岐阜県の養老公園でこんなイベントが!

②ふじっこさんがかけつけた孝子坂

③ユーロビート風?音楽が流れるレーザーショー!

④道路もひょうたんライティング

⑤ひょうたんと子どもたちがたわむれる

⑥ひょうたんムーブライト。影はふじっこさん?

⑦もらったカイロの裏には養老公園のマーク!

3月18日からしばらくお休みをいただいていましたが、本日より新年度の「ひょうたん日記」が再開いたします。どうぞよろしくお願いいたします!

さてさて。私がのんびり休んでいた間も、ひょうたん界隈は活発な動きをみせていました。ちょうど18日に友達からメールをもらい、「養老でこんなイベントがあるみたいですよ!」と教えてもらったのです。岐阜県の養老といえば、ご存知ひょうたんの聖地。添付されたフライヤーには「Night fantasy in 養老公園」というタイトル文字とともに、「ひょうたんムーブライト」「ひょうたんフォトスポット」「六瓢息災祈願」などという、ひょうたん濃度の高い文言が躍っています(図①)。

というわけで、養老まで車で30分で行けるという恵まれた立地に暮らす、三重県いなべ市の「ヒョウタン総合研究所」所員のふじっこさんにさっそく連絡をとりました。

ふじっこ所員が出動したのは3月20日。イベントがスタートする夕刻には心配だった雨もすっきりと上がっていました。養老公園の、会場の一つである孝子坂に5時半ごろに着くと、ひょうたんをかたどった川の流れの周囲に、白っぽいひょうたん型の板がわらわらと。まるで「ムーミン」にでてくるニョロニョロみたい?BGMはニューエイジなかんじの笛の音が「ぴーひょろろー」と流れていたそうです。(写真②)

日が沈んで周囲がすっかり暗くなったころ、レーザーショーがはじまりました。川の上流には天を照らす光、下流からはひょうたんのニョロニョロたちをライトアップする光が放たれ、くるくると色を変えます。そして、BGMはなぜかアップテンポなユーロビート調に変化? 5分ほどのショーが終わると、再びBGMはニューエイジな笛の音にチルアウト……。そして、また5分後にはレーザーショーがスタートして音楽はユーロビートに!繰り返されるこの落差とセンスにふじっこさんは激しく感動し、ついつい大声で笑ってしまったそうです。(写真③)

いいなー、楽しそうだな。私も本当に見たかった……!

孝子坂のレーザーショーを堪能した後、ふじっこさんはもう一つの会場である芝生広場へと向かいました。その途中の道路も、ひょうたん型のライトが照らされていました。さすが養老、まったく手抜きはありません。(写真④)

芝生広場には光る三角テントが立てられ、その前の時計台からひょうたん型の光が放たれて、色を変えながらゆっくりと動いていました。お客さんは子ども連れやカップルなどが多く、とくに子どもたちは大喜びで、動くひょうたん型の光でケンケンをしたりしてたわむれています。(動画⑤)

テントの光の中に入ってはしゃいでいるのもほとんどが子どもだったそうですが、ふじっこさんは恥を捨ててテントの中に入り、子どもに負けないテンションでポーズをとりました。えらい。それでこそ真のヒョータニストであります! (写真⑥)

ふじっこさんが何よりうれしかったのは、会場のあちこちからひょうたんを讃える声が聞こえてきたことだったそうです。「家族連れやデート中の若者たちが、『あ。ひょうたんだ、ひょうたんだ、面白いね!』って口々に言ってるのが聞こえてきたんですよ!まるで自分が褒められているみたいで」

ああ、いいな。いいな。よかったね、ふじっこさん。

最後に写真⑦をご覧ください!会場でアンケートに答えると使い捨てカイロをくれたそうなんですが、その裏側のプリントがこれ。

「養老公園のマークもひょうたんだったんですね」と私が言うと、ふじっこさんは「私も知らなかった。もしかしたら最近できたマークかも?」とのこと。ああ、いいね。ひょうたん尽くしの町・養老に、私もまた出かけたいなぁ。

撮影:ふじっこさん(すべて)

(719日目∞ 4月1日)

 

※次回720日目は奥田亮「でれろん暮らし」、4月4日(月)にアップ。

721日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月5日(火)にアップします。

  • 丸黄うりほ ∞ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。