ふじっこさん「ひょうレレ」猛練習中!
by 丸黄うりほ
今週は火曜日からふじっこさんの新楽器についてお送りしていますが、3日目のきょうは「ひょうレレ」のその後です。
1月14日(674日目)に、ほぼ完成したことをお伝えしていた「ひょうレレ」は、一昨年に収穫した大瓢タワーという品種のひょうたんの実から生まれたウクレレです。ふじっこさんから送られてきた新たな写真とメモによると、この「ひょうレレ」に蛍光塗料でペイントを施してさらにかわいくなったようです。とにかくひょうたんで埋め尽くしたいという、ふじっこさんの強烈なひょうたん愛が伝わってくるデザインに仕上がりましたね。(写真①②)
蛍光塗料なので暗闇で光ります(写真③)。ライブハウスなどのコンサート会場は薄暗がりが多いですから、「この楽器で目立っちゃうぞー!」という意気込みももりもりと伝わってきます。
私自身は今年どころか昨年も、ほとんどひょうたん楽器の新作を作れませんでした。しかし「ヒョウタン総合研究所」のメンバーとなって2年目であり、まだまだフレッシュなふじっこさんは楽器制作に傾ける情熱がすごい。最初はディジュリドゥと打楽器、笛だけだったのが、カホン、テルミン、ダクソフォン、ウクレレ、さらに名付けようのないオリジナル楽器まで加えると現在いくつひょうたん楽器を作ったのか、所持しているのか。私にはもう把握できなくなってきました。
最近は作曲も始めたらしく、先日は「ひょうたんまるかじりブルース」という新曲をこの「ひょうレレ」でかき鳴らしつつ歌っている動画も送られてきました。ぶ、ブルースですよ、みなさん! テクノやらクラフトワークやらアンビエントやらとほざいていた今までの「ヒョウタン総合研究所」には決してなかったノリであります。
しかも、そのブルース曲を、ふじっこさんは毎朝4時(!!)に起きて、会社に行くまでの時間、自家用車のなかで練習しているのだそうです。ある日などは、あまりにも練習しすぎて指が腫れてしまったりもしたらしい。その指の写真も送られてきましたが、本当に見ている方まで辛くなるくらい痛そうだったので、この日記には貼らないでおこうと思います。
ふじっこさんによると、「ひょうレレ」は、本物のウクレレに比べるとかなり弾きにくいそうです。というのも……。
写真④をご覧ください。大きさを比べると、「ひょうレレ」のほうがかなり大きいことがわかりますよね。にもかかわらず、弦そのものの長さはかわらない。これは持ちにくいだろうなと容易に想像できます。しかも、写真⑤を見ると弦がボディから浮き上がっています。そりゃ弾きにくいはずです。
それでもふじっこさんは全然めげたりしていません。「ポンコツだからこそ愛情がわくんです♡」「 ポンコツだからこそかわいいんです♡」と、ますます「ひょうレレ」にくびったけ。この弾きにくい楽器で、自分の信じる音楽をやろうとしています。
なんというひょうたん狂い……いいえ!真摯なひょうたん愛なのでしょう!
私もよぼよぼしてないで少しは頑張らなくちゃ。元気でパワフルなふじっこさんには、もう追いつけそうにないですが……!
(711日目 ∞ 3月10日)