お尻、腹、口に穴を開けてみました

by 丸黄うりほ

①径21mmの木工用ドリルを購入

②「ド実8号」はお尻に穴を開けました

③「ド実5号」は腹に穴

④「ド実7号」は口に穴

⑤3個まとめてゴミ箱システムへ

⑥重石入りのカゴを取り付けて湯を注ぎます

ハワイからやってきたイプというひょうたんは、日本のひょうたんといろいろ違う。昨日の日記に書いたように、表面に白い班があるのもエキゾチックですが、タネの形と大きさも違います。日本の標準的なひょうたん(百成など)のタネは、縦長で横幅がせいぜい8ミリほど。ところが、イプのタネは横幅が10ミリ以上あり、真四角に近い角張った形をしています。

思い起こせば昨年の春、信州の奥田亮さんからいただいたイプのタネを見て、「いったいどんな大きな実がなるのだろう?」と思いました。しかし、栽培してみると実は予想していたほど大きくなかった。それで、10月に1回目の収穫をしたときに、うっかりといつものサイズ、径10ミリの穴を口部に開けて水つけを行なってしまったのですが、これが大失敗。大きすぎるタネが引っかかって、口から出てこないという悲劇が起こりました(11月16日の日記)

前回の失敗を回避するため、径の大きいドリルを買い求めました。前回が10ミリ、今回買ったものは21ミリですから倍以上のサイズです。

水つけの前にひょうたんのどこに穴を開けるか?というのは結構大切です。ひょうたんで何をつくるかが決まっていない場合は、口部に開けるのが無難。乾かしてから、後で穴を塞ぎたいと思ったときにパテなどで容易に塞ぐことができますし、専用の栓も市販されています。

しかし、今回収穫した3個のうち、「ド実8号」はお尻に、「ド実5号」は腹に腐って黒くなった部分ができてしまいました。それならば、その部分に穴を開けてみようと作業開始。

まず、「ド実8号」のお尻から取り掛かりましたが、これが硬い!ドリルが故障してしまうんじゃないかと思うくらい硬かった。ときどき電気のスイッチを切って、ぎゅっぎゅっと手で捻ったりし、時間をかけてやっと穴を開けることができました。(写真②)

それに比べると「ド実5号」の腹の穴はすこんと一瞬で開きました。穴の周りに黒くなった部分が輪のように残っていて、面白いひょうたんに仕上がりそうな予感がします(写真③)。

美形ひょうたんの「ド実7号」は、オーソドックスに口部に穴を開けることにしました。しかし、これがまたものすごく硬かった。これだけドリルが硬いということは、皮の厚い丈夫なひょうたんだということでしょう(写真④)。結局、たった3個なのに、千成ひょうたん30個の穴を開けるのと同じくらいか、もしかしたらそれ以上に時間がかかりました。

穴を開けたひょうたんは、45リットルのゴミ箱で作った「ゴミ箱システム」へ。ゴミ箱の口部にぴったりサイズのカゴを取り付けて、中にブロックの重石を入れ、上から湯を注ぎ入れました。ひょうたんを水につけると勝手にぷかぷかと浮いてくるのですが、これでしっかりと全体を沈めることができます。最後にビニールのゴミ袋を引っ掛け、上からフタを乗せました。(写真⑤⑥)

さて。この状態で風呂場の隅に置いておき、しばらくたつと、あの臭いが漂い始めるはずです。そう、あの臭い……。「ひょうたん日記」を愛読してくださっているみなさんにはもうおなじみですよね。

今回は何日くらいで臭い出すでしょうか?この後の変化もぜひお楽しみに!

(705日目 ∞ 3月2日)