2021年のひょうたん、すべて収穫しました!
by 丸黄うりほ
いやー、本当に遅くなってしまいました。ようやく、です。
2021年の春にタネまきをしたひょうたん、イプの「ドミティアヌス」の後成りの実3個を収穫しました。
この3個、「ド実5号」「ド実7号」「ド実8号」は、すべて9月に受粉した雌花が大きくなったものです(「ド実6号」は成長途中でしぼんでしまいました)。ふつう、ひょうたんの実は受粉をしてから熟すのに約2カ月かかるといわれています。しかし、遅くにできた実はいつまでたっても青く、俗に「末成り(うらなり)ひょうたん」といわれるほど成熟が遅れがち。なので、焦って収穫するよりは、のんびりと蔓に吊るしておいたほうが無難だともいわれます。
とはいうものの。9月受粉ですから12月にはとってしまってもよかったんですよね……。実際、年末ごろにはもう水を飲まなくなっていたので、水やりもその頃にやめてしまっていました。1月、2月はベランダで寒風にぴゅーっと吹かれて、枯れた葉がちぎれて舞ったりもしていました。なのに「ああ早くとってやらないと」と気になりながらも、ついついそのままにしてしまっていました。のんびりにもほどがあります。
写真①が、そのベランダの様子であります。プランターの土はカラカラに乾き、葉も蔓も完全に枯れて茶色くなっています。しかし、実だけはなぜか青い。
写真②では収穫した3個の実を並べてみました。
写真手前が「ド実5号」です。この実はかなり色が薄くなっていますが、10円玉大の斑点ができてしまっています。写真中央が「ド実8号」。これが最後に実った、つまり本物の末成りなんですが、イメージとは違ってなかなか堂々としています。写真奥が「ド実7号」で、これが最も青い。青いだけでなく、表面に白班があるのがわかるでしょうか?この白班は不思議なことに「ド実7号」と「ド実8号」にだけ出ました。先に収穫した4個は、ほとんど真っ白だったのに。同じ蔓の実なのに、この違いはいったいなんなのでしょう?
写真③は、先に収穫して水漬けし、現在乾燥中の4個と、今回収穫した3個の集合写真です。これがイプ「ドミティアヌス」のすべての実になります。
振り返れば、このひょうたんの苗はなぜか雌花の数が極端に少なくて、雄花の十分の一くらいしか咲きませんでした。そのわりには打率がよく、少ない雌花でよく7個も実をつけてくれたものだと思います。しかも、後半の3個がなかなか立派。後成りの実はたいてい小ぶりだったり、形がへんてこだったりするのですが、このひょうたんに限っては最後の実「ド実8号」が最大でした。形も悪くない。
2021年4月からほぼ1年間。はらはらさせられるところもありましたが、よく頑張ってくれました。ありがとう、「ドミティアヌス」。
(702日目 ∞ 2月25日)
※次回703日目は奥田亮「でれろん暮らし」、2月28日(月)にアップ。
704日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月1日(火)にアップします。