ふじっこさんの新楽器 ∞ その1「ひょうレレ」

by 丸黄うりほ

①大瓢タワー「超明日香」の実をまっぷたつに切る

②桐のベニヤ板を張り、ネックはキットを使用

③ネックがうまく接続できない……

④木工用のパテを塗ってみたけどダメ

⑤銅製の蝶番をくっつけてみた

⑥楽器店で購入したウクレレの弦を張って……

⑦ほぼ完成!「ひょうレレ」はこんな音!

 

きょうからは、ふじっこさんがお正月休みに作ったひょうたん楽器を順に紹介していきたいと思います。

最初は、こちら「ひょうレレ」。ひょうたんで作ったウクレレです。

ふじっこさんが「ひょうレレ」のボディに選んだのは、一昨年自分の畑で苦労して育てた大瓢タワー「超明日香」の実。1本の蔓にできたたったひとつの実でした。収穫時のふじっこさんのうれしそうな顔が、私はいまも忘れられません(400日目)

自分で育てた大物ひょうたんを切る緊張感はどれほどだったでしょう……!私などはそこが怖くて、なかなか思い切れないのですよね。

さてさて。ふじっこさんは、まず「超明日香」の実を、写真①のようにまっぷたつに切りました。丸いひょうたんを水平に切るのは難しいのですが、とてもきれいに切れました。

ボディの上部に使った板は、桐のベニヤ板。100均で見つけたそうです。それをひょうたんの形にあわせて切り抜きました。

ネックには通販で買い求めたキットを使用。手持ちのウクレレと見比べながらベニヤ板をマスキングテープで仮止めし、ひょうたんのボディに固定していきます。(写真②③)

ネックとひょうたんの固定には木工用のパテを使ってみたそうですが、これではグラグラしてうまく接続できませんでした。(写真④)

どうしたらいいものか……。

そんな時、ホームセンターで見つけたのが蝶番だったそうです。曲げやすくて軽い銅製の蝶番を購入。ペンチを使って、ひょうたんのカーブにあわせて曲げました。そして、それをネックとボディの接続に使用してみたら……。(写真⑤)

今度はうまく固定することができました! さらに、楽器店で購入したウクレレ用の弦を張りました。(写真⑥)

動画⑦をご覧ください。弦を弾いてみると……おお、ちゃんと鳴っています!あと、ボディにペイントをすれば完成だそうです!

私自身はひょうたんでウクレレを作ったことはないのですが、弦楽器を作ったことはあり、その場合はいつもネックからボディの底まで一本の木や棒を突き刺した状態にして固定していました。なので、ネックを蝶番で接続してしまったというふじっこさんのアイデアと力技にびっくり!

ふじっこさんがひょうたんでウクレレを作りたいと思ったのは、ブルースを弾いてみたかったらしいのですが、ふにゃふにゃとチューニングのずれた音はブルースというより「ぼやき」っぽい?この弱そうで、フラジャイルな感じがひょうたんらしくて良いですよねー!

ぜひ「ひょうレレ」で、我ら「ヒョウタン総合研究所」の新曲を作ってくださいね。期待していますよ、ふじっこさん!

(674日目 ∞ 1月14日)

※次回675日目は奥田亮「でれろん暮らし」、1月17日(月)にアップ。

676日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1月18日(火)にアップします。