有馬ひょうたんレポ(その7)金の湯とひょうたん通り
by 丸黄うりほ
ヒョウタン総合研究所所員のふじっこさんと、私こと丸黄うりほが、有馬温泉で出会ったひょうたんについて今週も報告していきますね!
「太閤の湯」で身も心もほこほこになった二人は、いったん「ねね橋」に戻り、松蔭中学校・高等学校美術部による巨大ひょうたんアート「愛をこめてひょうたんを 〜Come back 青春〜」を見学。そして、午後は有馬の街を歩きながら、ゆっくりとひょうたん物件を探して回ることにしました。
有馬の街は、午前中に比べて観光客の姿がかなり目立つようになっていました。なかでも長い行列ができていたのが「金の湯」です。
「金の湯」は、温泉街の中心付近にあり、「銀の湯」とあわせて大人気の日帰り温泉です。「太閤の湯」が、さまざまなお風呂、フードコート、お土産ショップなどを備えた温泉テーマパークであるのに対して、こちらは純粋に入浴だけを楽しむ施設。有馬温泉を代表する「含鉄・ナトリウム・塩化物強塩高温泉」で、湧出時は無色透明ですが、空気にふれると茶褐色になり、口に含むと強い塩気と苦味、金気を感じる泉質が特徴です。
この「金の湯」の入り口にかかったのれんにも、太閤・豊臣秀吉の馬印、千成ひょうたんのマークがありました!(写真①)
さらに、建物の外側にはひょうたん型をした湧出口を発見!(写真②)
黒いひょうたん型湧出口の近くには、「太閤の泉」と書かれた説明文がありました。こちらは「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」で、淡黄褐色をしているらしい。「金の湯」の建物にくっついているのに泉質が違うんですね。ひょうたん型の口部ではなく、ふくらみ部分の下側にあいた穴から温泉水が流れ出る仕組みになっているようでしたが、なぜかこの日は流出が止められているようでした。ちょっと残念。
ふじっこさんと私は、「金の湯」から東側に続く坂を登ってみることにしました(写真③)。というのは、以前ネットか何かで、このあたりのことを「ひょうたん通り」と書いてあったのを見かけたような気がしたのです。しかし、町名表示をみても「ひょうたん」の文字はなし。案内図を見ても、この通りの名前は特に書かれてないし、「あったらいいな」と思っていた、ひょうたん型のオブジェとかサインも見つからず。
思い違いだったのだろうか……とも思いましたが、とりあえず街の人に聞いてみようと決意して、炭酸せんべいのお店の方に声をかけてみました。
「あの、このへんにひょうたん通りがあると聞いたのですが」と、私。
するとお店の方、「ああ、ここはひょうたん町ですよ!」との回答。
「でも、町名表示にひょうたん町とは書かれていませんが」と、私。
「通称なんですよ。このへんは通りごとに通称があるんです」と、お店の方。
そうだったのかー!……ということで、やはりこのあたりが「ひょうたん町」または「ひょうたん通り」であるということが判明。
と、しばらく歩いていると、あるお土産屋さんの脇に立てかけてあるボードに、「ARIMA HYOTAN MARKET」という文字をようやく発見!有馬温泉ウェブサイトのひょうたんマークも添えられています(写真④)。もしかしたら、期間限定でこの通りにフリマや屋台が出るのかもしれないなと思いました。
さらに歩いて行くと、別のお土産屋さんのガラス戸にひょうたん型のシールが貼られているのを見つけました!(写真⑤)
上のふくらみには地球マーク、下のふくらみには「ARIMA MIRAI PROJECT」と書かれています。これは一体?
お店の方に聞いてみたのですが、「私もよくわからないんです」と、笑いながらおっしゃる。あらら……。
そのお店で見つけたひょうたん柄のトートバッグを購入し、ふじっこさんと私はさらに坂の上を目指して歩き続けました。
(658日目∞ 12月14日)
(明日に続きます)