有馬ひょうたんレポ(その6)太閤の湯・食事処と憩いの間
by 丸黄うりほ
金泉・銀泉の素晴らしさにノックアウトされ、身も心もほこほこにされたふじっこさんと私がたどり着いたのは、3階にある「太閤・ねねのお休み処」。リクライニングチェアがずらっと並び、身体を伸ばして休憩するのにぴったり。この部屋の欄間にもひょうたんを発見!こういう細かいところにまで、ちゃんとひょうたんがいるのが最高ですね(写真①)。
私たちが完全に打ちのめされた金泉は、鉄分が含まれた茶褐色のお湯。保温・保湿効果が高く、神経痛、冷え性、婦人病、高血圧などに良いそうです。いっぽうの銀泉は、無色透明でさらさら。若返りの湯とも呼ばれ、新陳代謝を促進し、慢性皮膚病、高血圧に効能があるのだとか。有馬温泉は、この2種類のお湯が同時に楽しめる、本当に贅沢な温泉なんですよね。
満足すると、気のせいか急におなかがすいてきたような?
「太閤の湯」には、浴衣のままでOKのフードコートやダイニングもあるということなので、少し早めのランチにすることにしました。通路を歩いていると、またまた素敵なひょうたん物件を発見。燃えるゴミと燃えないゴミの、分別収集にもひょうたんマークが!こんなゴミ箱、自宅にも欲しいなー♡(写真②)
フードコートも広くて席がたっぷり。団体客を受け入れられるようにしているのでしょうね。その一画に、ひょうたん型をしたテーブルを発見(写真③)。料理の注文窓口にも赤いひょうたんマークが。また、フードコートにつながる奥には蒸し風呂「ひょうたん夢蒸楽」の入口があり、赤い巨大なひょうたんも描かれていました(写真④)。メニューには、ひょうたんや太閤・秀吉を意識したものは特に見当たらず、そこはちょっと残念でしたが。
食事のあとはお買いものでしょう、というわけで私たちが次に向かったのは「おみやげ処 楽市楽座」です。わりと普通のお土産屋さんでしたが、なぜか棚の上にポツンと1個、「太閤の湯」と書かれた本物のひょうたんが置いてありました(写真⑤⑥)。かつてディスプレイに使われていたのかな?私はここで「太閤の湯」のタオルハンカチと炭酸せんべいを買いました。有馬温泉でゲットしたお土産については、また後日まとめて報告したいと思います。
「ああ、楽しゅうござった。余は満足じゃ!」「じつに、あっぱれな湯であったのう」と、秀吉ごっこをしていたヒョウタン総合研究所の二人は、「そういえば」と思い出しました。
「ひょうたん型の露天風呂はどうしてなかったんでしょうね?」とふじっこさん。「もしかしたら男湯のほうにあるのかも?」と私。ふじっこさんは、「聞いてみます!」とフロントに早馬を走らせました。伝令によると、露天風呂は隔月で男湯ゾーンと女湯ゾーンが入れ替わるシステムなのだそうです。つまり、来月は女湯にひょうたん露天風呂が出現する予定らしい。
ふじっこさんの質問に対して、フロントの人は「ひょうたん……ですか?」と、きょとんとした表情だったそうです。これだけひょうたん尽くしの温泉でも、そこにこだわって質問してくるお客さんはレアってことでしょうか?
「うーむ。もっと世の中にひょうたんの魅力を力強く伝えていかねばなるまいなあ……」
私たちの啓蒙活動はこれからも続きます。
(656日目∞ 12月10日)
太閤の湯はこちら https://www.taikounoyu.com
※次回657日目は奥田亮「でれろん暮らし」、12月13日(月)にアップ。
658日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、12月14日(火)にアップします。