有馬ひょうたんレポ(その2)整備されてしまった広場

by 丸黄うりほ

①半分通行止めに?以前の広場と違う!

②フラットになってしまった。名残のひょうたんが寂しい

③川辺に屋台。屋根にひょうたんマーク発見!

④ねね橋のたもとには、ねねの銅像。その目が見つめる先は? 

昨日に続いて有馬温泉レポをお届けします。

太閤橋の下を流れる有馬川沿いには、川のせせらぎとともに春は桜、秋は紅葉が楽しめる広場があります。有馬温泉を訪れるのは、ふじっこさんは実質初めて(だいぶ前に車で来たけど観光せず)。私は3年か4年ぶりくらいだったのですが、確か以前来たときには、この広場がひょうたんモチーフだったはず。不規則に石が積まれ、ひょうたん型のカーブをかたどった水場や、ちょっとガウディ建築を思わせる有機的で複雑な段差があって、なかなか情緒がありました。

それが、ないのです。私の思い違いだったのか?いやいや、どうもそうではないようです。工事中を思わせるパーテーションが目に入り、橋の反対側は通行止め。クレーン、重機までありました。

なんと、あのひょうたん広場が、埋め立てられてしまったようなのです!

調べてみると、この広場の正式名称は「有馬川親水広場」といい、かつてあった複雑なひょうたんモチーフの広場は1995年に作られたもの。ところが、老朽化が進んだとかで取り壊され、去年7月に今のフラットな状態になって再オープンしたのだそうです。な、なんともったいない……。

ちょうど複雑なひょうたんモチーフの水場があったあたりに、ひょうたん型の赤いブロックが敷かれていました。でも、その真横には「喫煙所」と書かれた札がかかっていて、灰皿とベンチが置いてある。(写真①②)

「ひょうたんが喫煙所扱いなの?なんかレイアウト的にも情緒がないし、ひょうたん型にも味わいが足りない!」……などとブツクサ文句を言う私でしたが、以前の様子を知らないふじっこさんは、地面に描かれた大きなひょうたんのことを素直に喜んでいました。

そうだよね、それが正しい反応かも。おそらく、川沿い広場だけあって、安全対策などが問題になったのかもしれませんよね……。

気をとりなおして川辺をよく見ると、黄色やオレンジ色のコンテナのような箱があるのに気がつきました。「何かな?」と近寄ってみると、屋台です。唐揚げなどを売っています。お店の前にはテーブルと椅子も置かれ、休憩している人の姿も見えました。

その屋台の屋根に、ひょうたんマークを発見!

「ARIMA 有馬温泉」と書かれたそのマークは、有馬温泉の公式サイトでも見かけたことがありました(写真③)。

「よかった!ひょうたんはやっぱり今も有馬のシンボルなんだ!有馬の人々は、今もひょうたんを愛してくれている!」

私は、そのマークを見て、少し気持ちが落ち着きました。屋台の先には、有馬川にかかる第二の橋、真っ赤なねね橋も見えました。ひょうたんアートはここで正午から公開ということで、この時間帯はまだ準備中です。ねね橋のたもとには、秀吉の正室であったねねの銅像が立っていました(写真④)。

昨日の日記で紹介した秀吉像もなかなかの男前でしたが、このねね像も西洋人のようにお目目ぱっちり。そして、同じく遠くを見つめるような眼差し。この二人がどこを見ているのかというと……。

……お互いを見つめあっているんだそうですよ。観光ガイドなどによると、ちゃんとそうなる角度に銅像の顔が配置されているのですって。へー、そうだったのか♡

有馬温泉レポは来週も続きます。ぜひお読みくださいね!

(651日目∞ 12月3日)

※次回652日目は奥田亮「でれろん暮らし」、12月6日(月)にアップ。

653日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、12月7日(火)にアップします。