東洋陶磁美術館の麗しひょうたん(その4)

by 丸黄うりほ 

①「五彩金襴手 瓢形瓶」(左)「色絵 菱畳地瓢箪文 大皿」のクリアファイル

②チケットを挟むのにちょうどいいサイズ

③鼻煙壺ほか、所蔵品の絵葉書も種類豊富

 

今週の火曜日からレポートしてまいりました、大阪市立東洋陶磁美術館でのひょうたん探し。私はメインの展示室をすべて見終わり、現在開催中の企画展「柳原睦夫 花喰ノ器」という、現代の陶芸作家による花器の展覧会も見終わりました。

館内で最後に残されているのがミュージアムショップ。だいたい、私はミュージアムショップというものが大好きなのです。ここに行けば美術館や博物館の所蔵品のうち、どれが貴重なものや人気のあるものなのか即座にわかりますし、現在の展覧会だけでなく、過去の企画展のパンフレットなども置いていて、ミュージアムの歴史や方針までもがよくわかる。そして、そこで買うことができるのはたいていがオリジナルグッズ。つまり、ほかのお店では入手できないものばかり。さらに、どんなものが並んでいるかによって、なんというか、いろいろと伝わってくるものがあるんですね。

東洋陶磁美術館のミュージアムショップはこじんまりとしていますが、所蔵品関連のものだけに絞った堅実な感じの品揃えでした。

私のひょうたんアイが最初にとらえたのは、日本陶磁のコーナーで見た古九谷の「色絵 菱畳地瓢箪文 大皿」のクリアファイルです。中国陶磁の「五彩金襴手 瓢形瓶」のものも見つかりました。よくあるA4やA5ではなくて、チケットなどを挟むのにちょうどいい少し珍しいサイズです。

このクリアファイルに、健康やお金に関連のある大切な書類を挟んでおいたら、ラッキーシンボルのひょうたんに守ってもらえるかも……?

絵葉書も種類豊富に揃っていました。ひょうたんアイテムは「色絵 菱畳地瓢箪文 大皿」だけでしたが、あまりに可愛いので「青磁陽刻 筍形水注」の絵葉書と、ウミウシのようにカラフルな鼻煙壺を散らした絵葉書も一緒に買うことにしました。

絵葉書に出ている鼻煙壺のなかには、今回は展示されておらず見ることができなかったものもたくさんありました。鼻煙壺に限らず所蔵品はまだまだたくさんあるようなので、入れ替えの時期がきたらまた別のひょうたんが出されるかもしれません。今後もときどきチェックしに訪れなくっちゃ。

現在の展示は2月6日まで。みなさま、ぜひお出かけください。

(637日目∞ 11月12日)

大阪市立東洋陶磁美術館はこちら https://www.moco.or.jp

 

※次回638日目は奥田亮「でれろん暮らし」、11月15日(月)にアップ。

639日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、11月16日(火)にアップします。