ヒョウタン総合研究所、久しぶりにライブしました

by 丸黄うりほ

①ヒョウタン総合研究所所員(左から)モリカワ、フジッコ、マルキ

②1年半ぶりのライブ。心中どきどき

③会場は神戸・異人館地区の北野町広場。ステージに虹が!

④「Kobe Kitano Ambient」フライヤー

この日記ではひょうたん栽培のことばかり書いていますが、じつは私たち「ヒョウタン総合研究所」は音楽を目指しているのです。いや、正確にいいますと「ひょうたんをタネから育て、その実をとって音の鳴るものを制作し、それによって音楽のようなものを披露する」ということになります。

ひょうたんに弦を張って弾いたり、笛みたいに穴を開けて吹いたり、打楽器のように叩いたりしますが、楽器ではなくあくまでひょうたんですので、出てくる音は微妙なピッチの音痴。それを無理矢理にジャンル分けするとノイズミュージックになるのかなと思います。

そんな「ヒョウタン総合研究所」が、約1年半ぶりにライブ出演しました。

会場は神戸の異人館地区にある北野町広場。有名な「風見鶏の家」の真正面です。

イベントタイトルは「Kobe Kitano Ambient」。緑の中で奏でるアンビエントミュージック(環境音楽)のコンサートです。主催の「NG Records」さんは神戸に拠点をおくレコードレーベルで、私たち以外の出演者は全員テクノ・エレクトロニカ。都会的でかっこいい電子音楽ばかりです。そんななかに、ひょうたん音楽などを混ぜていただいてもいいものなのか?心中どきどきであります。

ですが、お声がけいただいたからには頑張らねばなるまい。というわけで、私たちは今回のイベントのために新しい曲作りからはじめました。そこでなんとなくできたのが「奇妙なひょうたんアンビエント」と「不気味なひょうたんアンビエント」という2曲。野外での日曜日、お昼間のコンサートなのに変なもの聴かせてすみません、ということで最初から曲名に言い訳を含ませておきました。

ひょうたん楽器はピッチが不安定なだけではなく、その日の天候などによっても機嫌がだいぶ違うという難ものです。なので、じっくり時間をかけてリハーサルをさせてもらい、そのままトップバッターで出演させていただきました。

イベントスタートは正午。野外なので雨が降ったら困るなぁと思っていましたが、ふたを開けてみると雲ひとつない晴天。

思っていた以上にお客様もたくさん集まってくださいました。もともと密にはならない広い野外でのライブだし、ちょうど数日前に緊急事態宣言も解除されたし、お天気は良すぎて暑いほどだし。お客様が撮ってくださった写真を見ると、なんと虹がかかっているではないですか!思わず「ひょうたんの神様、ありがとうございます!」とスピリチュアル発言してしまいそうになりました。

一緒に出たアーティストさんたち、A.C.E.、Elliott、Hirotaka Shirotsubaki、Cinderella Honeymoonの演奏やDJはもちろん素晴らしかった。アンビエントサウンドが山手の風景に広がり、空気と一体化していき、少し涼しくなる夕刻まで心地よく鳴り響きました。

(610日目∞ 10月5日)