上品なひょうたんのおかき「それぞれ・六瓢」
by 丸黄うりほ
先日、ある憧れの演奏家に会わせていただけることになり、楽屋への差し入れにお菓子をもっていきました。ひょうたんがご縁で会っていただけることになった方なので、ひょうたんなお菓子がいいだろうと思い、大丸大阪梅田店で包んでもらったのが銀座あけぼの「それぞれ」です。
「それぞれ」は、もち米「みやこがねもち」「ひよくもち」をはじめ、国産素材を使って作られたおかきだそうです。6種類あって、「一点」「二結」「三果」「五鯉」「六瓢」「七宝」と数字にまつわる縁起のいいことばで名付けられ、パッケージも中に入ってるおかきもそれぞれに色違い、味違い。商品全体が、日本古来の縁起のいい模様をモチーフとしてデザインされています。
差し入れには6種6袋が入ったセットを持参したのですが、自分用のおやつには「六瓢」だけを2袋買い求めました。
写真①②をご覧ください。そのパッケージをじっくりと見てみましょう!
ベースカラーは、結実したばかりのひょうたんを思わせる薄い緑色。そこにならべられた「六瓢」の絵柄は、まさに収穫期のひょうたんを感じさせる白に近い緑色です。この色選びが本当に素晴らしい! 色として品が良いのはもちろん、もしかしたらデザイナーさんにひょうたん栽培の経験があるんじゃないか?と勘ぐりたくなるほどのリアリティがあります。
袋をわくわくしながら開けてみると……。
これまた素敵!上下のふくらみのバランスの良い、美瓢をかたどったおかきを中心に、カラフルな6種類のおかきが入っています。
写真③上から時計回りに、えんどう豆とチーズのおかき、海老とチーズのおかき、手巻き納豆のおかき、八丁味噌のおかき、きなこと大豆のおかき。そして、ひょうたん型のおかきはシンプルなしょうゆ味。
おやつというよりは、日本酒をちょいと一献傾けたくなる感じ。とくに手巻き納豆は渋い大人の味わいでした。
あとひと月ほどたって秋になったら、このおかきをつまみつつ、少しお酒などもいただきつつ、それぞれの畑や庭で育てたひょうたんを持ち寄って、見せ魅せ会をしたいなぁ。
世間はコロナ禍で、なかなか会合がしにくい時代ではありますが、私はそんなことをぼんやりと夢想したりもしました。
(582日目∞ 8月25日)