大阪府の芸術文化振興はひょうたんマーク!
by 丸黄うりほ
先週木曜日、私は大阪城公園駅近くにある住友生命いずみホールに演奏会を聴きに行きました。この日のプログラムは「青少年のための現代音楽演奏講座」の4日目・成果発表会。
これはどういう企画かというと、「現代音楽の演奏を志す若者が、プロの演奏家とともに同じステージに立つことで実地に研鑽を積む機会を提供するものである」と、パンフレットにありました。作曲家でいずみシンフォニエッタ大阪プログラムアドバイザーでもある川島素晴さんが講師をつとめ、4人の受講生が4日間の公開練習をした後、その成果を発表するというものです。
つまりは音大生・芸大生の演奏を聴くわけですが、指揮の川島さんをはじめ、いずみシンフォニエッタ大阪メンバーであるプロの演奏家が6人も参加されていて、しかも会場は音がいいことで有名な素晴らしいホール。選曲もゲオルク・フリードリヒ・ハース、細川俊夫、レジス・カンポ、そして川島さん自身の曲と、ふだんあまり聴けないような変わった曲、面白い曲ばかりで、現代音楽ファンの私にとっては大満足。しかも、チケットは無料。というわけで、タダでコース料理をいただいたような、申し訳ないほどの気持ちになりました。
この演奏会のプログラムを見ると、文化庁の補助金を受けていることがわかりました。さらに、文化庁マークの横には「大阪府芸術文化振興事業」の文字があり、その下には……なんと、これはひょうたんマーク?
そう、このマーク。以前、豊中市立文化芸術センターでコンサートを見たときにも配られたパンフレットについていて、気になっていたのです。でも、そのときは本当に小さく載っているだけだった。ですが、今回はわりあいしっかりとプリントされ、はっきりとひょうたんマークだと分かります。
ネットで調べてみると「大阪府芸術文化振興補助金」という大阪府のサイトがヒットしました。ページの下の方にこのひょうたんマークがあり、「大阪府文化振興基金」という文字も添えられています。それによると……。
「大阪府芸術文化振興補助金」は、子どもや青少年を中心とした府民の皆さんに、優れた芸術文化の鑑賞機会などを提供し、芸術文化の振興を図るため、府内の芸術文化団体が行う活動に補助金を交付する事業です。
なるほど、「子どもや青少年」。つまり、今回のいずみホールの演奏会も「青少年のため」ということで、このマークがつき、援助を受けられたわけなのですね。
大阪府のサイトをさらにじっくり見ていくと、平成22年くらいまでは府庁本館活用事業として、「ひょうたんから駒劇場」というものも開催されていたことがわかりました。最近の情報はアップされていないので、今はもうなくなってしまったのかもしれません。
大阪府章がじつは千成ひょうたんだった!というのを、「ひょうたん日記」459日目に紹介しているのですが、大阪府の文化芸術のマークもひょうたんだったのですね。ブラヴォー!!
(581日目∞ 8月24日)