ヨンドゥとピーターの味方は隣人、敵は猿!
by 丸黄うりほ
三重県いなべ市の自宅の庭と畑で、品種の異なるひょうたん5株を栽培中のふじっこさん。7月7日(550日目)の日記では、それに加えてじつはもう1株、野良ひょうたんとして隣人の敷地に植えた百成ひょうたん・ヨンドゥがいたことを紹介しました。
その土地の所有者は、あまり細かいことを気にしない大らかな性格の方だということで、こっそり育てていたヨンドゥの日記公開に踏み切ったわけですが、なんと大らかなだけではなかったということが後に判明しました。
ふじっこさんがある日ヨンドゥの世話に行くと、見慣れない鉄柵が立てかけてあり、それにヨンドゥが蔓を伸ばしていました。なんと、隣のおじさんはヨンドゥの栽培を許してくださっただけでなく、積極的に応援しようと、巻きつくための鉄柵を新たに立ててくださったらしいのです!
なぜそれがわかったかというと、隣のおじさんが「草刈りをしていて、うっかり蔓の一部を刈ってしまった」と、ふじっこさんのお母さんに謝りに来られた。そして、なんと「じつは前からひょうたんを育ててみたかった」とおっしゃったのだとか。なんと、なんと。野良から飼い主がみつかるシンデレラひょうたん!来年はおじさんにひょうたん苗を引き取ってもらって、おおっぴらに栽培してもらえるかも!?
「よかったねー、ヨンドゥ!」と喜んでいたら、なんとその翌日。急転直下、悲劇は起こりました。
さすが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」から名前をとっただけのことはあります……。うれしいことがあると間髪入れず事件が起こるんですね……。
隣のおじさんが、「ひょうたんが猿にやられている!」と駆け込んでこられたのだそうです。ふじっこさんが慌てて見に行くと、ヨンドゥの実にがっつりと歯型が……。さらには、今年の主人公として栽培中の百成ひょうたん・ピーターまで被害に!(写真①②)
「ショックで寝込みそう……」というふじっこさん。でも、ひょうたんの実には毒があるから、きっと猿はおなかを壊しているよ。学習してもう来ないようになればいいね……。そんな私の慰めもなんだか虚しく響きます。
ピーターは実だけでなく子蔓1本を食いちぎられてしまい、半分サイズになってしまいました。ですが、残った蔓には実がしっかりとついています。大変私好みの、ひょっとこみたいな形の実もなんとか無事でした(写真③④)。
ヨンドゥのほうは、おじさんに防護網をかけてもらいました(写真⑤)。これでいまのところは守られているみたいです。
ふじっこさんはピーターと、その近くで栽培中の長ひょうたん、グルートの実をネットですっぽり覆うことにしました。なぜか長ひょうたんは全然かじられてなかったそうですが、用心にこしたことはありません。
ヨンドゥとピーターの受難が劇的すぎて、他のひょうたんが霞んでしまいましたが、最後に少しだけようすを報告しておきますね。
庭で栽培中の鶴首ひょうたんガモーラは、大変順調に育っています。音符のように並んだ実が可愛いですね。ついた実の数は現在17個ということですが、葉もきれいだし、まだまだいけそう!(写真⑥)
オクテのイプ・ドラッグスにもようやく雌花がつき始めました(写真⑦)。豆ひょうたんのロケットは現在20個結実、長ひょうたんのグルートは5個目の実が成長中。去年よりも晴れの日が多いせいか、今年のひょうたんは全員元気です。
宇宙猿人ゴリやら猿の惑星やらに負けず頑張れ!ひょうたんギャラクシー!
(563日目∞ 7月28日)